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僕が僕になるまで〜第2章〜

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第2話「分岐点」

中学に入学してから1ヶ月が経ち、5月に入った。1年生にとって何より楽しみなことの一つである、部活動の仮入部期間が始まった。いわゆる部活の「お試し期間」で、やりたい部での活動を体験することができる。

その日、私に思いがけないことが起こった。放課後、教室でとある2人の女の子が私に声をかけてくれたのである。

「自己紹介の時、吹奏楽部希望って言ってたよね?よかったら一緒に見学にいかない?」

何気ない

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第1話 「再会と邂逅」

春、私はとうとう中学生になった。入学式当日、初めての光景が私を迎えた。 

着慣れない制服。小学校よりもやや広い教室。30人を超えるクラスメイト。見知った顔が3分の1、それ以外は知らない顔と名前だらけだった。担任の先生は、30代の国語の教師だった。彼の第一印象は、「親しみやすい」という一言で足りるほどで、少し安心している自分がいた。
この時は、まだ。

入学したばかりなので、席順は出席番号順だった

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僕が僕になるまで 第2章〜First Adolescence〜プロローグ

 大人になった僕は、同じような悪夢を何度も見るようになった。それは、中学校時代の夢だった。中学生の僕が、教室で過ごしている夢をよく見るようになったのだ。

でも、どうしてこんな悪夢ばかり見るのだろう。考えてみると、1つだけ心当たりがあった。

 

 僕は今年、成人式を迎えた。その成人式では、中学時代の同窓生に会うことになっていたのだ。しかし、僕はそのことに不安を抱いていた。その不安が、夢に現れた

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