どうか満天の星空でありますように


1年前の今日を思い出す。
「7人の未来が幸せでありますように」と神様にお願いをしてから新幹線に乗ったあの日。

動画の更新もない、どうしてるのか分からない、7人は今日のステージにいるのかな、祈るような気持ちの道中で「リハの音漏れで曲が聴こえてた」というSNSの投稿を見るだけで思わず泣いてしまった私はきっと怪しい女だっただろう。

オープニングで彼らのグループ名が出た瞬間から止まらない涙に、きっとIMPACTorsにとって最初で最後のカウコンなんだと霞む視界でペンライトを振った2022年12月31日。
様々な想いの中で埋もれてしまったとしても、あなたたちに願いをかけるファンがいるのだと 小さな明かりでどうしても伝えたかった。

物心ついた頃からジャニオタをしてきて、そのどれもがデビュー組だったわたしが、突然Jr担になったことに友人はみんな驚いていた。

世界が勝手に見つけるような、星になったアイドルばかりを追いかけていたはずなのに。
誰かに見つけてもらおうと必死で輝くすべを探している子たちを今更好きになるなんて。

自分でもそう思ったけれど 気付いた時には個性豊かな7つ星に魅了されていた。
メンバーのうちのひとりが 毎年通う自担の舞台にかつて出演していたJrだと気付き「あの時見つけていれば!」なんて思いつつ 時間を取り戻すように彼らの過去から現在を追いかける日々はとても楽しかった。

そう長くは続かなかったけれど。

2022年TGCのパフォーマンスを見て 彼らを応援し始めたわたしにとって、正直先の分からない暗闇にいた期間の方が長い。

「彼らが7人で笑っていてくれたら」
そう思って過ごした日々はなんとなく記憶も曖昧だ。


2023年7月14日。

彼らは帰ってきた。
輝きを損なうどころか、むしろ美しく力強さを増して。

ファンクラブ誕生、インスタライブ、TikTok、YouTube、デビュー曲、MV、CD発売、
グッズ発売、雑誌表紙、地上波歌番組…

数え切れないくらいの「初」をIMP.と一緒に迎えたあの奇跡のような瞬間たちを わたしは忘れないだろう。
それを受け取れることはもちろん、「幸せ」と笑う7人を見られることがいつだってなによりも嬉しい。

全員「ここでアイドルになりたい」と自ら履歴書を送り、事務所の一員であることが誇りだった7人。
わたしなんかには想像もできないような 逆境や、壁や、悔しさがあっただろう。
それでも立ち上がり続ける彼らが、ひとつも諦めない彼らが、わたしは誇らしい。
夢が叶うことを願うだけではない、自分たちの力で正夢にしていくその姿があまりにも眩しいから。


佐藤新くん。
「出会ってくれてありがとう」と伝えたわたしに頷いて「またね」と笑ってくれたから「この7人は大丈夫なんだ」と待つことができたよ。

あなたはいつも「語彙力がないから」と自信なさげに言うけれど、あなたの言葉にわたしはたくさん救われた。
あなたが選ぶ、真摯で優しく、飾らない言葉たちが、真っ直ぐわたしの心に届く。
「センターでいることを諦めない」あなたのひたむきな眼差しが胸を打つ。
0番に立ち続ける途方もないプレッシャーの中でもメンバーやファンに好きを伝え続けるあなたに、わたしも好きを伝えたいと思う。
そこに立つあなたは、なによりも、誰よりも輝いている。涙が出るくらいに。

「ぼくたちをアイドルにしてくれてありがとう」
今でも画面越しのあなたから いつも聞こえる気がする。


2023年12月31日。
IMP.のYouTubeを流しながら、彼らのグッズを整理して、年越しの歌番組出演をワクワクしながら待ちわびる。
1年前の今日には想像することもできなかった世界にいる。


こんな未来にたどり着いたよ。
あの日泣いていたわたしに伝えたい。


「ここからが愉しいから」
毎日更新し続けてくれる7人のおかげで、かつての彼らのペンライトを笑顔で仕舞うことができた。
思い出はまだ疼くけれど、苦しいばかりじゃない。
もう新しいステージが すぐそこに待っているから。



強く輝きだしたあなたたちを たくさんの人が見つけ始めている。
星になることを諦めないでいてくれてありがとう。

永遠なんてものはどこにもないけれど、手を伸ばし続けたあなたたちがどうか少しでも長く輝き続けられますように。
ひとつでも多くの夢を叶えて 笑顔でいられますように。

そんな7人の道標になれるように わたしも輝きを返せたなら。

いつか彼らが目指すドームで 満天の星を返せる日が来るまで。
遠い未来に7つの星の青い炎が燃え尽きるその日まで。
彼らが世界一、いや 宇宙一、幸せなアイドルでありますように。




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