【silent】主題歌「Subtitle」を勝手に解釈してみた話-紬編-
大好きなドラマ「silent」。
その主題歌、Official髭男dismの「subtitle」もとても好きな曲です。
曲も歌詞も声も素敵ですよね。
この曲、佐倉想くんの気持ちを歌った曲だというレビューをよく見かけるのですが、想くんはもちろん、私は紬目線の曲としても受け取ることが出来ると思っています。
そして(勝手に)紬目線で聞くと、それはそれはもう、まっすぐで、愛しかなくて。
個人的には、紬目線で感情移入して聞くのが好きなので(笑)、この記事では勝手に解釈した紬versionの「subtitle」解釈をまとめてみました。
●ドラマ「silent」公式サイト
●"Subtitle" - Official髭男dism
<紬目線での歌詞解釈>
佐倉くんと最後に地元の公園で会った日。
いつもとどこか違う様子で、何か悩んでいるみたいだったから、なんとか励ましてあげたいと思って、今思えば的外れな言葉をたくさんかけてしまった。
あの時の佐倉くんはもう、耳のことを一人で抱えていたのに、「いつでも電話して」とか、「声が好き」とか言ってしまって、傷つけてしまった。
あの時、私がよかれと思って、優しさだと思って押し付けた傲慢さが、佐倉くんのことを苦しめた。
大好きな佐倉くんの前では、いつもポジティブな自分でいたかった。
好きで、好きで、支えたいって、つい浮かれてしまっていたんだと思う。
だけど本当はもっと、静かにただそばで寄り添ってあげられたらよかった。
それが出来ていたら、あの時もっと私を頼ってくれたかもしれないよね。
太陽になれていたかもしれないのに、私のせいで、ごめんね。
だから今は、ちゃんと佐倉くんの心に寄り添っていたいって思う。
綺麗事じゃなくて、そんな自分になれたらって本当に思ってる。
でも、まだ、うまく出来なくて。
思いに言葉や手話がまだ伴わなくて、うまく伝えられなくて。
また失敗してしまうんじゃないか、また傷つけてしまうんじゃないかって、怖くなってしまう。
思うように振る舞えなくて、言葉がつかえてしまって、臆病になってる。
どんなに準備をしても、いざ佐倉くんを前にするとうまく喋れないし、覚えたての手話では気持ちを伝えるのにはまだ全然足りなくて。
必死に話しても、言いたいことの半分も伝えられているのかわからなくて。
そんな私の言葉は、まるで雪の結晶みたいに、佐倉君に届く前に、目の前で溶けて消えていってしまうみたいで。
だけど、それでも、伝わるまで、届くまで、諦めたくない。
言葉に込めたこの想いがまっすぐに届くように。
ちゃんと伝わるように頑張るから、もう少し待っていてほしい。
せっかくそばにいることが出来るのに、空回りしてしまったり、余計なことを言ってしまったり、臆病になってうまく出来なかったり、間違えてしまったり。
結局私はまた、あの時みたいに、あの時以上に、そばにいるだけで佐倉くんを苦しめてしまうのかな。
私のせいで、居心地が悪い思いをさせてしまっているのかな。
迷惑とか、面倒とか、同情とか、そんな風に思ってない。
本音は違うんじゃないかとか、綺麗事を言ってるんじゃないかとか、冗談でもそんな風に疑わないで。
たまに、佐倉くんは一人で考え込んで、そんな風に思ってるんじゃないかなって感じる時あるけど、そんなことないってちゃんと伝わるまで伝えるから、だからもう勝手にいなくならないでね。
佐倉君がどう思ったとしても、私はただ、この先もずっと一緒にいたい。
佐倉くんを救いたいと思って一緒にいるわけでも、救われたいと思って一緒にいるわけでもないよ。
ないけど、一緒にいることで救われる瞬間って確かにあると思う。
一緒にいれば、必要な時に手を差し伸べられるかもしれない。
それってそんなに悪いこと?今はそれでいいじゃん。
難しいこととか先のこととか、あれこれ考えずに、ただ一緒にいたいっていう気持ちに素直になって、一緒にいようよ。
それが正しいのかどうかなんてわからないけど、たとえ周りから間違ってるとかとやかく言われたとしても、二人で笑い合えていて、佐倉くんにさえ伝われば、私はそれでいい。
皆が正しくて美しいと思う道じゃなかったとしても、二人の世界が、私達が交わす言葉が、お互いにとって優しいものであればそれでいい。
分かり合えない時とか、すれ違ってしまう時、なんとか伝えよう、繋ぎ止めようとして、あれこれ言葉を探すけど、結局思いが空回りして、一方的になってしまって、心のカーテンをまた引かれてしまう。
そんな失敗、今までもたくさんあったし、きっとこれからもたくさんあると思う。
それでも、伝えること、分かり合えることを、諦めたくない。
結局、言葉なんてもの自体は、大した意味を持たないのかもしれない。
どんなに大切に大切に選んで紡いで相手を想って贈っても、いつかは忘れられてしまうかもしれない。
それでも、今まで佐倉くんがくれた言葉たちが私にとってそうだったみたいに、言葉ってきっとふとした時に思い出して、支えてくれて、愛おしく思えるものでもある。
一番大切なのは、言葉に込めた想いだけど、想いは言葉にしなければ伝わらないことがたくさんあるから。
そして、そこに込めた想いが伝わった時、その言葉がきっと宝物になるから。
そんな言葉を、今度は私が佐倉くんに届けられるようになりたい。
想いを込めて紡いだ言葉が、そこに込められた想いが、まっすぐに佐倉くんの心に届いて響くように。
そんな言葉を贈れるようにもっと頑張るから、もう少しだけ待ってて。
どんな言葉も届かないような時、言葉にすら出来ないような時は、ただそばにいるよ。
そんな時は、嫌だって言われても勝手にそばにいて、隣で、黙って、その背中さするから。
どうしたら伝わるかな、今何が必要かなって、あれこれ一生懸命考えるから。
そんな風に佐倉くんのことを想う気持ちは、たとえ言葉がなくても、きっと伝わるって信じてる。
以上、勝手に解釈 紬バージョンのSubtitleでした!
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