2020年の振り返り。3月上旬からの休校で得たものは?
すっかり月日が経ってしまいました。2020年は、ほとんどStay Homeでしたが、毎日があっという間で、とくに今年前半の記憶が飛んでいます。が、自分自身への備忘録として、今年を振り返ってみたいと思います。
3月、突然始まった休校。
トランプ大統領の訪印日程終了と同時くらいのタイミングで、私たちの暮らすニューデリーの学校は一斉休校となりました。娘の通う学校は、早い時期から新型コロナウイルス感染症を警戒していたので、休校が決定した翌日から全学年のオンライン授業が開始となりました。
娘は3月時点で、Reception(日本だと幼稚園年中に通う年齢)でしたが、基本的に英語(読み書き)と算数は毎日、その他はアートやヒンディー語などのクラスをオンラインで受けることになりました。
毎日3コマ、授業時間だけで計算すると1日2時間ほどでしたが、間に長い休憩時間を挟むので、地味に時間を取るというのと、クラスの準備が思っていた以上に大変だとすぐに悟りました。
ガチのロックダウン開始前に帰国。
オンライン授業が始まって2週間弱は、ニューデリーの自宅でこなしていました。が、国際線の発着禁止措置など、日に日に緊張感が増していき、そして事前予告のうえで、3月22日、感染症拡大予防のための1日だけの外出禁止令が出ました。(これは本格ロックダウンの予行演習みたいなものだったのかなと思います。)
その数日前に、JALの臨時便が飛ぶという情報を得て、一時帰国を決意し、チケットをゲット。自宅から空港までの道のりが、信じられないほどスッカスカで、あっという間に空港に到着。いつもの車びっしりの街とはあまりに様相が違い、涙が出そうになりました。
自宅すぐそばが観光タクシースタンドなので、そこでドライバーを手配し、空港まで向かいました。降車時に、家から持ち出した野菜やヨーグルトなどをドライバーに渡しましたが、この時は1、2ヶ月で戻ってこられるかな、なんて思っていたのでした。
緊張感に包まれた緊急事態宣言時。
3月終わりから6月初め頃までの2ヶ月ほどは、娘とふたりで都内の姉宅にお世話になりました。ちょうどそれに合わせるかのように緊急事態宣言が発令。
ほとんど外出することはなく、日々の買い物もネットスーパーを利用し、家でも手洗い・消毒を徹底するなど、かなりピリピリした日々を過ごしていたなと思います。未知のウイルス相手なのだから仕方なかったとは思いますが…。
インドも同様に(というかもっと厳しい)外出自粛期間となっていたので、オンライン授業はとくに支障なく出席できました。が、学校でいただいていた評価は大甘だったんだな…と自覚しました。
英語の綴りがわからないとか算数の問題でつまづくたびに泣きべそをかき、いじける娘。
わからなかったり間違えたりすることは、全然恥ずかしくないと何度言い聞かせたことか…。
いちばんの問題は…私自身の時間がない!
娘のオンライン授業のケア、そして外食もままならない状況での自炊などで、気づくと自分のためのまとまった時間がゼロ! もともと在宅で仕事をしていたのですが、それもままならず…。
自分が自由に使える時間がなく、思うように外出もできない(インドやそのほかの国と比べれば、日本の外出自粛なんて緩かったとは思うのですが)というのは、やはりストレスでした。
夏休み、新しいことに挑戦。
6月に入り、娘の学校は夏休みに。
ちょうど外出自粛期間も終わり、学校や習い事の教室も再開されたのを機に、絵画教室と体操教室に通うことにしました。
あとは夏休みに自転車に乗れるようになりました! もともとストライダー に乗っていたせいか、すぐに乗れるように。
体操教室も同じくらいの年齢の子たちが集まっていたので、良い刺激を受けられたようです。
8月から1年生に。
コロナの影響で、新学期の開始が遅れ、結局そのままオンライン授業が続行。
新学年、新しいクラス、新しい担任と、大きな節目のはずだったのですが、この状態で迎えることになったのは親子ともども残念でした。(仕方ないのは重々承知ですが…)
幸いなことに、子どもたちに真摯に向き合ってくださる担任とアシスタントティーチャーに恵まれ、娘も徐々に授業内容に慣れていくことができました。
課題はやはり精神面。
とはいえ、相変わらず、ちょっとしたつまづきに心が折れることがしばしば。
学習姿勢における娘の良い点は、真面目で頑張り屋さん。先生の指示もきちんと守ろうとします。ただ、決して要領が良いタイプではないのと、やはりまだ英語力が不足しているために、なかなかわからないところを具体的に説明できないのがはっきりしました。
横で見ていてキリキリすることもあったのですが、学習点における課題が見えたのは良かったかもしれません。
新学年が始まって2ヶ月弱経った頃、先生方とのオンライン面談では、とにかく自立させて、ひとりで取り組ませてください、とのことでした。娘本人にも、「そろそろひとりで授業受けてみる?」と聞いたら、「やる!」とのことだったので、まかせてみることに。
自立の第一歩。
10月に入ってからは、娘のオンライン授業の間、私は別室で過ごすことが多くなりました。春頃に比べると、格段に進歩したと思います。
英語の読み書きクラスも順調にレベルアップし、算数は20までの繰り上がりの足し算引き算などに取り組んでいます。
今でもまだ授業内容が理解できずに半泣きになることがしばしばありますが、”ニューノーマル”な状況に、子どもながらよく頑張っているなと思います。
まだまだ先の状況が見えず、来年どうなるのか心配なところですが、今年の経験が親子ともども糧になることを願っています。
2021年、皆さまにとっても穏やかに過ごせる年になりますように。
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