インドでコロナワクチンを接種しました。
先日、インド・ニューデリーで、コロナウイルス感染症のワクチン(COVISHIELD)の2回目を接種し、無事にコンプリートしました。
まず、インドに暮らす、いち外国人に過ぎない私にも、インドの方々と同じ機会に予防接種を行ってくれたことに(特に2回目は無料サイトでしか予約が取れず、無料でした)感謝しています。
が、2回目の接種は、ここ最近、18歳以上の人にも枠を広げたこともあり、予約からして大変でした。
個人の記録として、書き記しておきたいと思います。
<第1回目の接種>
1回目の接種は4月5日。
予約は、Aarogya Setu(日々の感染者数の推移、罹った時の相談窓口、予防策などを網羅した政府系の携帯アプリ)から入れました。
会場は、パスポートしかない外国人でも大丈夫という情報を友人から得て、Hauz Khas メインマーケット側にある、HOPE Oncology Care Clinic。
この段階では、インドで打てる2種類のワクチン(COVISHIELDとCOVAXIN)のどちらが打てるのか、わかりませんでした。(私が打ったこの時は、選択の余地はなく、接種後に判明。)
当日、予約した時間枠に、パスポート持参で出向き、病院の外のゲートで予約確認と検温、入場を許されると外に並べられた椅子に座って、別の係員にパスポートの提示、料金250ルピーの支払いを済ませ、待つこと40分。(ちなみに気温は既に35度近くだったような…)
名前を呼ばれ、係員の指示に従い、個室へ。
個室には看護師さんが1名。
もう一度名前と年齢を確認後、血圧測定、検温、パルスオキシメーターで動脈血酸素飽和度を計測。
数値に特に問題がないことを確認すると、看護師さんがササッと準備をし、あっという間に二の腕に注射し、数秒で終了。
終了後は、約30分様子を見るために待合室で待機。30分経つ頃に接種証明書をプリントしたものを配布してくれました。
副反応を心配していましたが、接種箇所の痛みの他は特に目立った異変もなく、(多少疲労感はあったけど、暑い中外で待ったり、その後マーケットに買い出しに行ったりしたせいかも)翌日にはすっかりいつもどおり。
インドに限らず、どこでも割と言われることらしいのですが、接種後はとにかく水分をたくさん摂って、と私も看護師さんからアドバイスを受けました。接種会場にもマイ水筒を持参し、(暑かったのもあり)接種前後に多めに水分補給していたのも良かったのかも?
<第2回目の予約>
2回目の接種は、1回目の接種から28日後以降とのことだったので、5月初旬に打ちたいなと思っていました。
自分で予定した日の2週間ほど前に、前回と同じく携帯アプリのAarogya Setuから予約しようとしたのですが、2回目の予約ができない!
Twitterでその旨を呟いたところ、ウェブサイトのCoWINページからなら予約できるという情報を得て、早速トライ。無事に予約できてホッ。
ところが、予定日1週間前に、一方的にキャンセルの連絡が。
その後、またCoWINやAarogya Setu(この間に、携帯アプリからも2回目予約ができるようにアップデートされてた)で、都合の良い日時や会場を探すも、なかなか理想的な会場がなく…。
私にとっての理想的な会場とは、
*前回のようにコロナ感染症の患者を受け入れていない私立病院。
*有料会場。(密になる可能性が低い)
です。
予約画面はこんな感じです。
最近、また改良されたので、会場検索時に、都市とエリア(または郵便番号)を入れ、さらに年齢、ワクチンの種類、無料か有料かを設定すると、このように会場と空き状況がわかりやすく表示されます。
有料会場はかなり先まで予約が埋まっていたので、試行錯誤の挙句、結局、自宅から車で20分くらいで行ける無料会場を選びました。
<第2回目の接種>
2回目の会場に選んだのは、MH Defence Colony CHCという場所。
Google Mapで調べても、100%確信を持てる場所がヒットしません。が、「Radhakrishnan International Schoolの前、Gurudwara Singh Sabha(スィク教寺院)の近く」というネット上に記されていた補足事項を参照に調べると…。
あ、あった! それらしき場所が!
ん?
MH Defence Colony(Maternity Hospital Defence Colony) じゃなくて、Maternity Centre Defence Colony(MC Defence Colony)??
でも住所もほぼ合っているみたいだし、International Schoolも寺院もある。Googleのマップに載ってる名称も時々ちょっと違うこともあるし(ない?)、ま、大丈夫だろう。産科クリニックなら安心だし。
というわけで、いざ出発。
予約枠は13時〜15時だったので、14時前に会場へ。
会場……? あれ? 病院どこ?
おそらくこの辺りという場所に車を止め、ドライバーに確認しに行ってもらい、「ここみたいです」という場所を降りると…
Municipal Home Defence Colony...…市営住宅かーい!(完全に私の勘違い)
おしゃれに改装される前の同潤会アパートのような市営住宅が並ぶ場所の外に、町内会の祭りで用意されるような簡易テントが張られていました…。
しかし、接種希望者はワラワラと集まっているのですが、(私が到着した時点で30名くらい待っていた)係員らしき人が誰もいない。受付風のデスクも無人で、接種者の記録をするためのノートが放置されたまま…。
「え? ここ?」
大丈夫か…、私…。
気温37度の蒸し暑い気候の中、待つこと20分…。
ようやく係員と看護師らしき人が登場。
ホッとするのも一瞬、今度は受付テント目がけて、接種希望者がワーッと集まります。
ヒッ、密…!
近づくのも怖いので、周りの人と十分な距離が取れる場所から様子見。しばらくすると、受付に向けて列ができたので、最後尾に並びました。
ちなみに私の前に並んでいた男性は、年老いた両親のために場所取りで並んでいました。赤いキャップを被った男性は、サーバントで、順番が近づいたところで老雇用主夫婦が登場。他にもそういう方たちが多くいました。確かにあの気候の中、立って並ぶのはキツいでしょう…。
私が並んでからしばらくすると受付業務もだいぶスムーズになり、まず血圧測定、それから受付、という手順に。
やっと私の番。この時点で既に到着から余裕で1時間経過。
血圧を測定し、パスポートを提示。「え? 外国のパスポート?」という感じで一瞬不審がられましたが、1回目の接種証明書も見せると、すぐに手続きをしてくれました。
持ってて良かった、1回目の接種証明書!
そして接種の列に加わります。
ここまでくればあっという間かな、と思っていたのですが、接種部屋で記録に使うPCの不調とか、具合の悪い高齢男性家族のために前に入れてくれないかと頼まれたり(本当にあまりお加減が良くなさそうだったので、快諾しました)、そのどさくさに紛れて、さらに3人くらい別の家族が割り込んだり(ここで後ろに並んでいた人たちと喧嘩発生)と、いろいろあって、なかなか順番が来ません…。
やっと順番が来て、PCの前で記録を担当していた係にもう一度パスポートと1回目の接種証明書を提示。さらにパスポートは写真でコピーを取られ、マスク外して顔写真まで撮影。
接種は本当に1秒くらいで終了。
その後、外のテントに戻り、受付とは別の係員に終了した旨を告げ、名前、携帯番号、2回目の接種をノートに記録してもらいます。
本当は30分くらい待機するべきでしょうが、そもそもここには医者らしき人がいない。
しかも暑いうえに、天気が本当に怪しくなってきたので、プリントアウトしてくれた(最低限の設備しかない即席会場でも、ちゃんと印刷してくれたのは素晴らしい!)接種証明書をもらい、15分くらいで引き上げて車に戻りました。
心配していた副反応は、腕の重さ、接種箇所の痛み、肩から肩甲骨にかけてのこわばりくらいで、熱は出ませんでした。念のため就寝前にクロシン(痛み止めや熱に効く万能薬)を1錠。
翌日も少しだるい感じがして、腕もちょっと重かったのですが、特に大きな問題はありませんでした。
引き続きロックダウンだし、接種したからといって気を抜くことなく、引き続き最大限に注意して過ごしたいと思います。
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