シンガポールでの妊活・続編

結論から言うと良い結果にはならないまままた新たなマイルストーンを迎えてしまったので、正直かなり筆が重いけど、誰かの役に立つかも知れないのでまとめておきます。
ちょっと気持ちの整理が追いついていないので乱文になりそう。

前回の投稿

二回目の採卵、PGT検査と、移植

昨年の8月に初期流産してから、残りの凍結胚を移植するも妊娠に至らず、2回目の採卵へ。

これまで、人工授精3回、顕微授精3回しても流産1回以外は妊娠成立しなかったため、受精卵の染色体検査(PGT検査※)を主治医から勧められ、合意して検査に進むことに。

(※日本で実施されているPGT-Aがシンガポールでは認可されていおらず、PGT-Sという検査を受けました。)

この検査、通っている婦人科には研究所がなく、検査ができるのが国内でシンガポール国立大学病院1箇所のみとのことで、2022年の始めに主治医からカウンセリングを受けてこの検査に進むことに決めた際に、実際に検査に進めるのが早くて7月だと言われる。

しょうがないのでその間にコロナ明け初めての海外旅行、日本帰省など満喫する。

7月に採卵実施。
採卵数は18個、うち受精卵になったものは5個。

8月
5個の受精卵を検査へ送る。
結果が出るのに1ヶ月待つ。
その後PGT検査に進んで5個のうち4個は染色体異常が見つかったので移植できないことに。

10月
唯一生き残ってくれた1つの胚を移植。
妊娠検査は陰性。

***
これが前回の流産から1年たって得られた結果でした。

今後のこと

ここまで進んできたことに後悔はしていないけど、なかなか前を向けないくらいにはダメージが大きい。

前回の流産のときは、妊娠できることがわかっただけでも一歩前進できた気分だったし、まだ1回目の採卵だしという次への希望があったけど、今回は染色体検査の結果もあって、いよいよ現実的に妊娠が難しいかもしれないということがわかった。そろそろ子供のいない人生も本気で視野に入れなくてはいけないということなのだと思う。

ただ、私は結果が出るかわからない(というかおそらくかなり高い確率でこのまま治療を続けていても良い結果は望めない)ものに対して少ない望みに賭けるよりも、現実的な手段で自分の将来を自分でハンドルして明るい方へ変えていきたいタイプなので(ストレングスファインダーの上位資質が最上思考、未来志向、目標思考というすごいアンビシャスな生き辛いタイプの人間なのです)、生物学的に血のつながった子供を産み育てることが難しいのなら、養子縁組でも全然オッケーというスタンス。

むしろその方が前に進めている気がして心がいくらか晴れる気がするのに、夫は養子縁組に関しては断固拒否。
カウンセリングだけでも、と誘ってみたけどそれすらも嫌気がするほどだめみたいだ。
(中華系だから、ということなのか、シンガポールで養子縁組という概念が受け入れられないのかは不明)

このことが問題をやっかいにさせていて、治療に対してこれ以上前向きになることが難しい私に対しておそらく夫は不満があるだろうし、私にとっては別のオプションを視野に入れてくれない夫に対してのフラストレーションがある。

このあたりをどう折り合いをつけていくかがこのあとの夫婦の課題なのかなと思う。


夫は移植周期は毎日会社の帰りにお寺に通ってお祈りしていたらしいことを、妊娠検査の結果が出たあとに知った。
通院も100%付き添い、治療中終始、妻が妊娠できるならなんでもするといった態度だった。

彼が子供が大好きで、父親にさせたら1000点満点のスコアを取れるってことは周りの誰もが疑いようのない事実だ。

そんなわけでどちらかというと彼が子供がほしいから自分は妊活している、というのが自分の態度を言い表すのに近い表現なんだと思っていたけど、妊娠判定の日の通院(当日の朝から生理が始まっていたので結果はわかっていた)で妊婦さんとたくさんすれ違ったとき、静かな涙が止まらず、あーやっぱり自分も子供がいる将来を夢見ているんだなー、と実感した。
(これを書いててまた涙が止まらず、やっぱり辛いです。。。)


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