マガジンのカバー画像

巫女伝承「旭神子」を解く

11
名取老女にはもうひとつの顔をもつ「旭神子(あさひみこ)」がいます。なぜ、熊野の名取老女はアサヒと融合したのか?旭神子の伝承を紐解く民俗学の世界へ。
運営しているクリエイター

#東北イタコ

【信仰】岩手県一関の貝田和歌神子と旭神子

【信仰】岩手県一関の貝田和歌神子と旭神子

高清水に伝わる葛西氏の娘「朝日姫」は、
盲巫の始祖伝承を伝えるもので、
『梓神子の由来』(八戸市)に記録されています。

梓神子の由来

『人王八十二代御鳥羽院の御治世、源頼朝公の御時、
高清水に比久太郎という人がいた。
元は源家の侍であったが、民家に下った。
富貴に暮らしていて一人の娘が生まれ、正月元旦に朝日を受けて
誕生したので朝日と名づけた。
聡明であったが十六歳の春、盲人となり、両親は神社

もっとみる
【信仰】岩蔵寺は女性を主とした霊場地

【信仰】岩蔵寺は女性を主とした霊場地

広い霊場地だった志賀の岩蔵寺
名取老女(旭神子)の生誕地が、
岩沼の志賀の岩蔵寺と地元では伝わっている。

この場所は、大きな霊場地だったことがわかりました。

志賀は「江州志賀」の名称がそのまま志賀になったため、
滋賀県が由来。

本堂はなく薬師堂のみ残し、薬師堂内は平安後期の如来坐像との事。

広い複合施設があり、岩沼と川崎を結ぶ街道にあり、
入口の地名が「鳥居原」でした。

山王権現社、不動

もっとみる