七夕賞2024 全頭チェック

5年ぶりに「7月7日」に開催される七夕記念。荒れる重賞の代名詞的存在だけど、今年はどうだろう?

①ノースザワールド:C
前走エプソムカップは出遅れが最後まで響き参考外。前々走マイラーズカップも後方での位置取りが悪く度外視でよさそう。福島経験は昨年の福島記念のみで、この時は直線で完全に挟まれる大きな不利があって12着に沈んだが、2番人気に推されていた。ただ基本的に使ってきたレースはほとんどが大箱で、末脚を生かせる条件で買いたい馬。前が崩れる展開で内に溜めることができれば評価は上げたいところだけど…。

②レッドランメルト:B
前走エプソムカップは休養明けということもありめいっぱいの仕上げにはなっておらず17着。もともと陣営は「七夕賞の頃によくなるだろう」との見解があり、実際昨年も好走していることを考えれば立ち止まりたい一頭。ただ昨年の七夕賞についてはややメンバーレベルも劣るかな…。前々そうも前走も、本来の好位を狙う立ち回りではなく、後方待機のまま終わってしまったので、今回は枠と斤量を生かして2~3番手あたりつけるかも。近走の着順でオッズがつくなら。

③ボーンディスウェイ:B
前走福島民報杯は展開がはまっての2着なので素直に評価できない。前々走中山記念はイン前有利の展開で4角でも中段にいたため度外視。今回も人気なりに走れそうだけど、同型の馬も多いため内枠を最大限生かせないといいポジションはとれなさそう。3走前負担の大きい位置だったとはいえリカンカブールやククナに交わされているのは評価できない。今回56㎏はありがたいけど、この斤量と枠で少しでも人気するならおさえまで。

④レッドラディエンス:C
前走メトロポリタンSは少頭数で展開なりに走れて素直に評価できない。3走前日本海Sは後の菊花賞馬ドゥレッツァとタイム差なしの2着で好内容だが、前目で運べた恩恵もあった。今回メンバーレベルは上がる上にオープン、重賞実績がない中で斤量57㎏はかなり見込まれた印象。さらに経験の少ないハイペースになりそうなメンバー構成という点は割引要素。新馬戦以外すべて馬券に絡む安定感だが、それが故に過剰に人気するなら割引。

⑤カレンルシェルブル:A
前走福島民報杯は直線不利があり参考外。前々走日経新春杯は勝ち馬ブローザホーンと0.9秒差とはいえ、出遅れながらもハイレベルなメンバーの中でよく追い上げた。三走前中日新聞杯は後方組の中でハヤヤッコなどがよく伸びてこれたことを考えるとやや負けすぎな印象。福島は同じコースで昨年の福島記念が3着で好内容。前が崩れる展開が向いたとはいえ、掲示板にのった馬の中ではもっとも重い斤量を背負っていた。

⑥アラタ:B
近三走(金鯱賞、中山金杯、オールカマー)はメンバーレベルや不利を考えるとそこまで気にしなくてもよさそうだけど、もう少しやれてもよさそう。函館記念でローシャムパークと0.6秒差の9着は着順に以上に評価したい。ただ七夕賞では主戦はやはり4~6歳で、7歳で斤量58kgを背負わされるのはやや酷だと思う。

⑦ノッキングポイント:C
前走新潟大賞典は前目で運べて展開が向いたのにも関わらず8着と負けすぎ。昨年の新潟記念や日本ダービーは好内容だったけど、それ以降がほとんど結果を出せておらず4歳馬のレベルの低さを象徴してしまっている。今回初めての福島という点もマイナス。二桁人気くらいになったら入れたい一頭だけど…。

⑧ダンディズム:B
前走目黒記念は人気に応えたシュトルーヴェが大外から差せた以外はほとんど前残りで、直線に入っても前が壁で抜けきれなかったため度外視。小回りがベストで福島相性自体はよく、出遅れ癖があるため偶数番はプラス。福島記念くらいペースが流れてくれればチャンスはありそう。年齢的な衰えはそこまで見られず末脚を生かせるかたちになれば。

⑨バビット:C
前走鳴尾記念は人気なりの走りで7着。近々結果を出したのは京都記念の3着だけど、スムーズに逃げることができたレースなので素直に評価はできない。最内枠くらいならおさえたかったけど、中枠で同型の馬もまわりにいる状況ではスムーズに位置はとれなさそう。

⑩リフレーミング:S
前走新潟大賞典は逃げたかったヤマニンサルバムに対して0.5秒差の5着で善戦。今回1番人気のキングスパレスが2着だったけど、これより1㎏重い斤量を背負いかつ外を回されていたところ、今回は同斤量となるならキングスパレスよりリフレーミングを取りたい。前々走の福島民報杯も前が残る中1頭だけ外から突っ込んでの1着で、素直に評価できる。近走のメンバーレベルは低いけど、福島相性はよさそうで先行馬がつぶれる展開ならワンチャンスありそう。

⑪キングスパレス:A
新潟大賞典は逃げたヤマニンサルバムやインをうまく立ち回ったヨーホーレイクが残す中で外からよく伸びで2着。ただ斤量の恩恵もあり、前述の通りここで人気に差がつくなら買いたいのはリフレーミングの方。大崩れしない安定感のある馬だけど、どうしても右にもたれる癖があり、右回りはマイナス。不安要素もある中で1番人気に推されるなら2列目候補か。

⑫ダンテスヴュー:C
前走福島民報杯は前に位置づけられてうまく運べた割には残すことができず評価できない。福島は3走前の福島記念でも走っているけど、先行馬が崩れる展開だったので、後方待機だったこの馬にも展開は向いていたはず。そこを生かせないのは評価できない。

⑬グレンガリー:C
障害から再度平地に戻して2戦目だけど、近走で特に強調できる材料が拾えず、今回ここまで手を広げるのは厳しい。

⑭フェーングロッテン:B
どうしても昨年、ピーク時の勢いが感じられず、陣営的にも敗因不明とのコメントがちらほら。前走は去勢明け1戦目でその効果が出たのが掲示板に残せた。福島2000の相性が微妙で、サンプルが昨年の七夕賞くらいしかないけれど、後方に位置したこの馬には展開は向いていなかった。これも過去実績の割には人気がないという意味で妙味はありそうだけど…。

⑮セイウンプラチナ:C
前走3勝クラスで展開が向いての勝ちだけど、案外いいメンバーがそろっていた印象。ただ逃げたい馬でこの大外枠を引いたのは痛恨で、斤量55㎏はありがたいとはいえ、同型の馬が内に多くいる中で生かせるかは微妙。



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