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バンコクのタクシー料金値上げニュースを見て思うこと

バンコクのタクシーが値上げとなりました。

値上げ自体は実に8年ぶりだそうです。


タイ運輸省Facebookページより

タイ、特にバンコクというのは
私の知っているこの20年間でも所得は右肩上がりに増えていて
それに準じて物価も上昇しています。

例えば屋台の麺料理、「バミー」の相場ですが


タイ街中 屋台のある風景

2000年   20-25バーツ(約80円~100円)
2023年現在 50-60バーツ(約200円~240円)

おおよそ倍の価格になっています。
※2023年現在1バーツ約4円で換算

公共交通機関のひとつ、バスに至っては
3.5バーツから8バーツと、倍以上の金額に。
(通称赤バスと呼ばれているノンエアコンバス)

今回のタクシー値上げですが、初乗り料金の変動はなく
距離や時間に応じて加算される額が増加となるため、
渋滞時や長距離利用の際には、以前よりも高くなったという実感が
あるかもしれません。

ではこのタクシーの初乗り料金35バーツ(約140円)は、
今の物価に対して妥当な金額なのでしょうか。

これは私がタイに行くようになった2000年当時から実は変わりません。

当時BTS(高架鉄道)が出来たばかりで地下鉄はまだなく、今よりももっともっと渋滞の激しかった時代の35バーツと、今の35バーツ。

タイは「日本人のようにあまり歩かない」、「日本ほどインフラが発達していない」、「タクシー料金が安い」、「BTS(高架鉄道)と値段がさほど変わらない」などの背景から、日本より幅広くタクシーが利用されています。

利用者側にとって有難い金額ですが、これで益々近距離の乗車拒否をするタクシー運転手が増えてしまうのでは、、と危惧しています。
これもある意味では、「効率よく稼ぎたい」と考えるタクシー運転手がいても仕方のない料金だから、という側面もあるからでしょう。

乗車拒否に遭っても、怒らず、焦らず。
トラブルに巻き込まれない様に、タイでの移動手段として安全に利用していきましょう。



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