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シドニーパウエルの訴訟上の文書原文の引用判例を読んでみると重大な事実が…

原文を読むのは大事。

で、訴訟資料の場合は引用されている判例も見るのが大事。

パウエルが自己の主張の根拠に使っている裁判例の一つに"Adelson, 973 F. Supp. 2d at 489-491"があるのですが…

"a. Broad Context"の項目に以下の記述が。

パウエルの訴訟上の主張をする文書⇒"Adelson, 973 F. Supp. 2d at 489-491"⇒"Flamm, 201 F.3d at 152" という参照関係です。パウエル文書は、下記画像部分の直後のパラグラフのみを引用しています(なぜですかねぇ)。

パウエル

ここで"Flamm, 201 F.3d at 152"という裁判例を引いて、“Exaggerated rhetoric may be commonplace in labor disputes, but a reasonable reader would not expect similar hyperbole in a straightforward directory of attorneys and other professionals. Indeed, the opposite is true.”という判示を引用しているのが分かります。

「労働争議では大げさな表現が当たり前かもしれませんが、合理的な読者は、弁護士やその他の専門家による簡単な記述に同様の誇張表現を期待しないでしょう。実際、その逆である。」
(「合理的な」は「一般通常人」としても良い。いずれもリーガルな文脈の用語。「良識のある」も、法的な文脈では馴染みないが、一般向けの説明として間違いではないだろう。)

パウエルはおそらく、この部分を回避するために「労働争議」ではなく「政治的文脈」の場合の話を持ち出したのだと思われますが、その事案は弁護士の主張の場合のものではない。

というわけで、パウエル側の主張の異常性が芋づる式に出てきたわけです。

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