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エビデンスレベル

エビデンスレベルについて。

医学におけるエビデンスレベル

「あの医師が言ってました」「あの医学教授・専門家が言ってました」

これらはまったくエビデンスにならない、という意識が医療関係者の間ではあります(看護師とかだとこの辺りが緩い印象)。

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医学の世界での「エビデンス」はこのように、かなり厳格な扱いになっています。

信頼性の無い医療健康情報パンデミックとエビデンス

新型コロナウイルスのパンデミックによって陰謀論や医学的に妥当性が無い発言をする医師があぶりだされましたが、それ以前から健康分野などの情報発信において科学的エビデンスの無い内容を拡散している者が医療関係者の中にも見受けられました。

信頼性の無い医療健康情報のパンデミック】があったわけです。

そのせいでGoogleのアルゴリズムが変わり、権威性=公的なサイト等が優先表示され、個人サイトは結果ページに表示すらされなくなるということも起きています。

現在進行形の情報のパンデミック=インフォデミックとしては、次亜塩素酸水の空間噴射に関する話が挙げられるでしょう。

郵便局や商業施設、タクシー等で見かけませんかね?

新型コロナ対策としてであれば換気をすればいいのに、敢えてやる意味無い上に、ウイルスに対して効果があるレベルの濃度にしたら人体に悪影響を与える危険すらあります。

法学におけるエビデンス・証拠

対して、法学の世界の事実認定では「エビデンス」と言うことは無くて単に「証拠」と言われますが、医学の世界のような厳格なものでなくともその内容の真実性が認められることは多いです。

世の中で言われる「エビデンス」という言葉は、どちらかというと法学でいう「証拠」の意味で使われていることが多いです。ただ、法学でいう「証拠」にも細かい意味があるので、一般的にはそうした学問的な内容が省かれた意味において用いられています。

なお、法学における「解釈」に関しては、判例や実務の運用、学説上の通説であるかどうか、が「正解」の判断にとって重要ですが、解釈に渡る部分については全面的に正解があるという態度ではなく、実務家は慎重な態度を取らざるを得ないので、歯切れが悪く聞こえるときもあります。

それは「正解が変わり得る」、判例変更や事情変更によって規範そのものや結論の妥当性が変わり得るということを学んだ・或いは身をもって思い知っているからでしょう。

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