「松屋は券売機方式なのでバイデンが食い逃げは成り立たないことに気づかない情弱」について
堀新弁護士によるサムネ画像のツイートですが、「松屋は券売機方式なのでバイデンが食い逃げは成り立たないことに気づかない情弱」と高らかに宣言しています。
しかし、このツイートはかなり問題があると思うのです。
「松屋は券売機方式だから食い逃げは成り立たない」のだろうか
「5W1H」ってよく言うじゃないですか。
この話で"Where"が何なのか、シンホリ氏のツイートでは明らかではありません(前後のツイートをチェックしましたが、特定しているツイートはありませんでした)。
「松屋」というのは、「大手牛丼チェーンたる松屋」なのでしょうか?
まず最初にこの点が明らかにならなければ、ここで言われているところの「松屋」が「券売機方式であるか否か」は、分からないわけです。
勝手に牛丼屋の松屋を想像する牛アノンとしてその名声を得ようとしているのか、それとも…
大手牛丼チェーンの松屋でも「食い逃げ」は可能か
まぁ、もはや何らの注釈も無しに「松屋」と書けば【大手牛丼チェーンの松屋】を意味するというのは常識化しているので、それはそうだとします。
しかし、それでもなお問題があります。
【大手牛丼チェーンの松屋】では「食い逃げ」はあり得ないのでしょうか?
はい、ここでも「5W1H」が大事です。
シンホリ氏は"What" "How"を確認したのでしょうか?
「食い逃げ」というと、法曹にとっては【飲食店との関係で詐欺罪に問われるところの無銭飲食】を意味するものと勝手に脳内変換するものでしょうが、果たして今回のはそういうケースだったのでしょうか?
たとえば、「カウンターで隣に座っていた人がトイレに立っている間に配膳された食事を勝手に食べて店を出て行った」ようなものも、日常用語として「食い逃げ」と表現しても違和感は無いでしょう。
この可能性について検討せずに「松屋=券売機」という定式化、「松屋で食い逃げしたったwww⇒券売機ガーwww⇒ネタにマジレス乙www」までテンプレ化しているという前提で予断をもって事案を解釈するというのは、法曹としていかがなものでしょうか?
世の中で使われている言葉が、自身の理解しているところの法律用語の意味と同じ用法が為されているという前提で世界認識しているというのは、少し危険なように思われます。
券売機で購入していても罪に問われる「食い逃げ」があり得る?
髙橋裕樹弁護士による上記解説記事の知見を参考にしていきます。
女優の飯島直子氏の事案では、お持ち帰り用の紅ショウガの小パックを10個持ち帰った、というケースであり、「食い逃げ」の事案と単純比較するのは不適切です。
しかし、【食券で食事を注文した後、席上に備え付けられている紅ショウガにつき、店内にあるものを全て食べた】ような場合には、「食い逃げ」は成立しないのでしょうか?
現に、上記記事では高橋弁護士が以下指摘しています。
その意思は、状況から判断することとなりますが、1人何袋までと明確に書いてあるにもかかわらず、それを超える量を持ち帰ると、窃盗罪になってしまう可能性があります。幸いにも、松屋は1人何袋までと定めている店舗がほぼないようで、2袋を超えても窃盗とされるリスクは低そうです。また、もし店員さんから注意されたにもかかわらず、大量に持っていったら窃盗罪になるリスクはあります。さらに、置いてある紅ショウガをすべて持ち帰り、他のお客さんが使えないほどになってしまう場合は、さすがに管理者の意思に反すると考えられますので、窃盗罪や偽計業務妨害罪にもあたってしまうかもしれません。たくさん使いたい場合は、店員さんに許可を得るのが無難です。
この理は持ち帰り用の紅ショウガでない、店内備付けの紅ショウガでも同様でしょう。
したがって、「大手牛丼チェーンの松屋で券売機で購入した食券を半分にちぎって店員さんから配膳された後」であっても、「食い逃げ」が成立し得る余地はあります(この場合の食い逃げは詐欺罪とされる無銭飲食ではないと思われる)。
牛アノン・シンホリ弁護士は何を間違ったのか?
牛アノン弁護士シンホリ先生のようなことにならないためにはどうすれば良いのか?その秘密を探りに我らはアマゾンの奥地へと向かう必要は無く、既に指摘されている方が。
バイデン氏(※2021年1月20日にアメリカ合衆国大統領に就任したジョセフ・ロビネット・バイデン・ジュニア氏を指すことは明らかだが、一部界隈では未だにトランプが大統領らしいのでその人たちにとっては別人かもしれない。"Who"も大事。熊本県山都町の町長・梅田穣ではない。)が松屋(※大手牛丼チェーン店たる松屋)に入った事実があったのかどうか?
これをまずは確認するべきだったでしょう。
ここで、「アメリカに松屋なんてないから嘘松www」と言う人が出てくるかもしれません。
ところが、大手牛丼チェーン店たる松屋には「ニューヨーク店」が存在します。
となると、この筋では嘘だと特定できないのでしょうか?というと、決してそうではありません。
陰謀論・噂話の元ネタは確認したのか?
陰謀論・噂話の元ネタは確認したのだろうか?
松屋「立命館大学前店」において「シュクメルリ」を食い逃げしたという記述が見つかります。
(※大本のネタは上記画像のnoteページの作者とは別の人間がnoteやツイート、5chに書き込んだ内容であるが、シンホリ氏が認識した「バイデン食い逃げ事案」は、このnoteの記述を発端にしたものと考えられる。この記事中ではどのような「食い逃げ」があったのかは定かではない)
松屋立命館大学前店は、実在します。
シュクメルリも提供されていました。
が、そんなことはどうでもよくて、要するにバイデン氏(※2021年1月20日にアメリカ合衆国大統領に就任したジョセフ・ロビネット・バイデン・ジュニア氏を指すことは明らかだが、一部界隈では未だにトランプが大統領らしいのでその人たちにとっては別人かもしれない)が松屋立命館大学前店に向かった事実があるのかを確かめれば良いのです。
さて、ここで「バイデン大統領はまだ日本に来てないだろ」と言いたくもなりますが、ここでも「5W1H」を大切に。
"When"を確認する必要があります。
バイデンは来日して松屋立命館大学前店に行ったのか?
上記noteでは、バイデン氏が食い逃げをした時期は曖昧です。「たびたび目撃されている」というだけです。
平成23年の8月22日(月曜日)から24日(水曜日)まで平成25年12月2日から4日まで、バイデン氏は副大統領として来日していますが、流石にアメリカ副大統領が松屋立命館大学前店に来店したらニュースになっているはず。
では、公職に就いていない時期にお忍びで日本に来ていたのでしょうか?
とまぁ、それはあり得ないことも無いかもしれませんが、そういう事実は確認できていない以上、「バイデンが松屋で食い逃げ」はデマ、ということになりますよね。
まとめ
「バイデンが松屋で食い逃げ」について
・「松屋」とは大手牛丼チェーン店たる松屋なのか?=Where
・「バイデン」とは何者なのか?=Who
・いつ、行われたものなのか?=When
これらを考慮すると、「松屋は券売機方式だから」という理由からではなく、「バイデンが日本の牛丼屋に来るわけねぇだろ」となるわけです。
(・何を誰からどのように「食い逃げ」したのか?=What,How のルートは不要。)
実はこれは、「5W1H」などというものをいちいち確認しなくても【常識】という最強ツールを用いて判断することで瞬時に判断可能です。
「特定の知識」ではなく、「常識」が如何に大事か。陰謀論がSNSで拡散される昨今、しみじみと思い知るわけです。
なまじっか「松屋=券売機」という特定の知識がある者が陥る罠を、牛アノン弁護士シンホリ氏のツイートで確認できましたね、ということでした。
以上:この記事は単なる牽強付会であり、普段から情弱の主張や都合よく作り出したストローマンの主張を相手に雑魚狩りばかりしているシンホリ先生のツイートが間違っているということを意図するものではありません。
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