「お祈りメール」をくらった学術会議任命拒否の教授の「岸田首相に解決義務」の帰結

社会常識が無いのか?

学術会議問題は「岸田首相に解決義務」?

日本学術会議が推薦した会員候補6人を菅義偉前首相が任命拒否した問題で、6人のうち岡田正則早稲田大教授(行政法)と小沢隆一東京慈恵医大教授(憲法)が8日、東京都内で記者会見を開いた。岡田教授は「菅氏は人事に関わる案件だからとの理由で逃げ切った。政権を引き継いだ岸田文雄首相には解決する義務がある」と訴えた。
 6人と支持する弁護士らは、内閣府と内閣官房が拒否に関する情報を開示しないのは違法として、行政不服審査法に基づく審査請求を政府に申し立てている。
 小沢教授は「学術会議の自律性を無視したやり方が取られた経緯を公開すべきだ」と話した。

これを一般社会に当てはめると以下になります。

「お祈りメール」をくらった学術会議任命拒否の教授ら

就活でたとえるなら、お祈りメールされたボンクラが会社に『不採用の経緯の文書を開示しろ』と迫ってる構図。

「推薦」されてるので人材派遣会社や転職支援会社から推薦されて面接したけど洗ってみたらアウト判定した、という状況であるとも言えるでしょう。

これに対して不採用された側が「なぜ不採用なのか詳細に説明しろ」と言っているということ。

端的にあたまおかしい。

「政府の説明責任」の観点から説明するべきだという人が居る。

しかし「税金を使わない事とした人の不採用の理由」って説明不要では?

そもそも説明責任を言うなら「税金を使うこととなる人を推薦した理由」を学術会議の側が示すべき。学術会議も国家機関ですからね。

学術会議任命拒否問題、「情報を全て、国民と科学者に開示を」京大の湊新総長が説明求める|社会|地域のニュース|京都新聞

「学術上の業績」は推薦の必要条件であってそれだけが理由ではないところ、任命拒否された者の中には10年以上業績らしきものが存在していない者が居るのだから、詳細な理由が必要だろう(まぁ慣例的にノーチェックだったんだろうから細かい理由付けなんてしてこなかったんでしょ)。

「岸田首相に解決義務」の帰結

首相に「解決義務」と言うが、そんなものが仮にあるとして、どうか?

既に実質的に菅総理大臣が他のメンツを推薦しろと言ってるわけです。

新たな6人で問題の無い人物を推薦して任命すれば解決するのでその義務は果たしてる。しかし、学術会議側がそれをしていない。

よって、義務不履行なのは学術会議側

日本学術会議問題の展開は、当時すでに述べたように、仮に法的な問題があったとしても政治的・総合的に菅義偉の勝利

学術会議側が国家に貢献どころか学問の妨害主体だったという実態が世に広まったわけですから

「軍事研究と見なされる可能性のある研究」までも対象に制限しようとしていました。その結果、実際に研究がとん挫した例も。

※後に押しかけた事実は無かったと訂正しましたが、事実上の圧力によって研究が行われなくなったという点が重要。

学問の自由が侵害されている重要な問題をスルーしていた学術会議。

任命拒否された連中の言動のお粗末さ

そして、任命拒否された連中の大半の主張がおよそ学問の世界に相応しくない事も明らかに。

科学者の資質以外でも委員の推薦任命の観点があるのにそれを無視したり…

欧米での日本学術会議に相当する機関は民間組織が多いのにこう言ったり…

「菅総理は推薦リストを目視していないのだから、推薦が到達したことにはならない」などと、民法の観点からはおよそあり得ない主張をしたり…

事実・判例理解を捏造したり…

とまぁ、彼らが騒ぐたびにこういった事実が周知されるべきでしょう。

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