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ラムザイヤー教授論文撤回を求める経済学者声明の誤りを指摘する西岡力の声明

歴史認識問題研究会のHPにおいて、3月8日付で、【慰安婦問題に関するラムザイヤー教授論文撤回を求める経済学者声明の事実関係の誤りについて】とする西岡力 氏(歴史認識問題研究会会長、麗澤大学客員教授、モラロジー研究所教授)の論稿がUPされています。

私も迂闊でしたが、3月30日の虎ノ門ニュースにおいて西岡氏が出演した際にここで書かれた内容について紹介があったため、辿り着くことが出来ました。

これは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)政治学部の学部長マイケル・チェ教授が起草した経済学者によるラムザイヤー論文の撤回を求める声明において、多数の事実誤認があることを指摘するものです。

Letter by Concerned Economists Regarding “Contracting for Sex in the Pacific War” in the International Review of Law and Economics魚拓

西岡氏による指摘は以下11点です。

1 10歳の日本人少女おさきに関する記述について
2 慰安婦は性奴隷だとする記述について
3 慰安婦の年齢の間違い
4 軍による強制連行はなかった
5 慰安所でレイプ、拷問などがくり返されていたという虚偽
6 75%死亡説はでたらめ
7 河野談話の誤読
8 2015年の日本研究者公開書簡への日本人学者の反論を無視
9 慰安婦と業者の契約の証拠について
10 慰安婦が同意していたという前提について
11 日本軍に強制連行されたとする元慰安婦証言について

詳細は西岡氏の論稿ページに行って確認して頂いてシェア・はてなブックマーク等をして頂くとして、ここでは「6 75%死亡説はでたらめ」について簡単に触れたいと思います。

75%死亡説はでたらめと書いてるのにリンクを貼っている

ラムザイヤー論文批判声明は、「慰安所で朝鮮人慰安婦の75%が死亡したと推定される」旨を書いており、その根拠として、アジア女性基金のホームページ「デジタル記念館慰安婦問題とアジア女性基金」の中の「慰安所と慰安婦の数」というページを挙げているようで、ハイパーリンクを貼っています。

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そこでは、1998年6月22日、国連人権委員会マイノリティ差別防止・保護小委員会特別報告者ゲイ・マクドゥーガル氏の報告中に「これらの女性の25パーセントしかこのような日常的虐待に堪えて生き残れなかったと言われる。」と述べたことが紹介されています。

根拠としてあげられたのは、第二次大戦中に「14万5000人の朝鮮人性奴隷」が死んだという日本の自民党国会議員荒船清十郎氏の「1975年(ママ)の声明」です。

ところが、そのページでは、むしろ75%死亡説を事実ではないと否定している、というのが西岡氏の指摘です。

ラムザイヤー論文批判

日韓条約締結時に韓国側は、韓国人労務者、軍人軍属の合計は103万2684人であり、うち負傷ないし死亡したのは10万2603人だと指摘しました。慰安婦のことは一切持ち出していません。ですから、荒船発言の数字はすべて荒船氏が勝手にならべた数字なのです。国連機関の委嘱を受けた責任ある特別報告者マクドゥーガル女史がこのような発言に依拠したことは残念です。

英語版だと更に直接的に書いています。(魚拓

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None of Arafune figures have any basis whatsoever.

荒船発言はなんらの根拠に基づいているものではない

このように、自説の根拠として提示した「証拠」が、むしろ自説を否定するものであったということ。

これは重大な事実誤認であり、学問の世界ではおよそ許されるものではないものだと思います。

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