不倫に対するバッシングが異常だ

日本の不倫に対する嫌悪感や攻撃性はすごい。

しかしながら、中野信子氏の話によると、人間のオスの半分は、浮気性、つまり、いろんなメスとしたいというのがDNAにあるそうだ。

そう考えると、不倫を禁じるのは、そもそも生物学的にみて無理なんじゃないかと思う。

昔は、浮気されても女性ががまんしていた。なぜなら、「本妻」という身分はいろいろな意味で社会的にも守られていた。妻でいる限り、年金も入り、夫の稼ぎの財布を「妻」が牛耳っていた。

フランスの場合は、不倫に対するバッシングもなければ社会的制裁もない。が、そのかわり、女性は自由に自分の力で生活ができ、結婚しなくても子供を産み育てることができる社会がある。

日本では、寿退社した専業主婦が、子供二人、旦那が不倫のあげく、離婚してといわれたら、どうなるのか、その女性や子供はたちまち貧困になる。労働カーストのある日本では、その女性が、給料や社会福利厚生のととのった正社員になるのはほぼ不可能だ。パートの掛け持ち、あるいは、水商売で生計をたてることになる。

そう考えると、タイトルにあげた、「不倫に対するバッシングは異常」というのはそうなのだが、日本の今の社会構造を考えるといたしかたないことかもしれない。

日本政府が、独身男性のみに「扶養税」を徴収し、シングルマザーに公的扶助をするぐらいしないと、バッシングはなくならないと思う。


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