不妊治療を子どもに伝えるか

我が家は息子・娘を不妊治療で授かりました。どちらも顕微受精です。幸いにもそれぞれにつき1回目の採卵、移植で妊娠できましたが、長男出産まで3年ほどかかり、トータルで2回採卵、4回移植しました。

とても正直なところ、生まれてくるまで全てが不安でした。受精のタイミングで何か間違いがあるのでは…この子は本当に自分達の子なのか…体の弱い子になるのでは…貯金もだいぶ使ってしまった…などなど。

実際産んだ直後も長男が私に激似(欧米人である旦那氏の要素ゼロ)で、やっぱりどこかで精子の取り違いが…なんて思ってしまったり。でも育つに従って今度は旦那氏にとてもよく似てきて、頭に小さな巻毛が生えたときに誰よりも喜んだのは私でした笑

閑話休題、今回のタイトルについて。私は不妊治療のことを伝えたいと思います。できるなら思春期に入る前のタイミングで。世の中の夫婦がどう子どもを望むか望まないかは別として、私達は生理が来るたびに落ち込んで、陰性判定が出ては泣き、自然妊娠ならほとんどかからないはずの大金を掛けてでも貴方達に会いたかった。だからどうして欲しいっていうのは正直あまりないけど、敢えて言うなら心身共に健やかに育って楽しい人生を送ってほしいと。

世間では不妊治療はまだ隠してる人も多く、なんなら私達も義両親には伝えていません。散策も憐憫も懸念も面倒だから。私自身も今がどんなに満ち足りていても自然妊娠できなかったというコンプレックスは残っています。多分一生付き合うものでしょう。

体外受精で生まれた子達が増えるのはこれから。モデルケースも少なく、どんな情報が公開されていくのかもわかりません。でもどんな情報が出ようとも誰がどう言おうとも、貴方たちは私たちが望んで生まれてきた子たち。それを裏付けるには不妊治療はこれ以上ないほどの証明になる。私はそう思います。

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