消えていくことば

「先生あのね」的に何でも書いてるように見えると思うけど、私にも話せないことはたくさんあって、書きかけの下書きばかり溜まっていく。

本当に伝えたいことは、伝えたい人の耳元まで行ってささやかなければならないのだろうなと感じている。
だけどそれってハードルが高い。漠然とした不安感や過ぎ去った(でも大事な)昔のできごと、耳元で聞かされた人には逃げ場がない。話した私にも逃げ場がない。
それより宙に向かってつぶやいた独り言が誰かに届くのを待つ方が私にとってはまだましだ。
ただそれすら叶わなかったことばが過去と現在、私とあなた、そのあわいに消えていく。ましなことばを選ぶのはとても時間がかかるから。間に合わないことばかりだ。

その辺みんなもっとうまくやっていると思うけど、みんなは消えていくことばをどう処理しているんだろう。