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今更ながら「小室文書」をきちんと読んでみた。

眞子様が年内にも小室圭さんとご結婚されるようだ。

小室圭さんといえば、今年の4月に28頁にわたる釈明文書を公表したことで世間を賑わせた。

当時「小室文書」に言及した者は多かったが、私を含むそのほとんどがネット記事の要約に目を通したにすぎなかったことは想像に難くない。

しかし一次情報に遡ることの重要性を忘れてはならない。また彼が書いた文章を読むことで為人が見えてくるかもしれない。そこで、今更ながら「小室文書」をきちんと読んでみることにした。ついでに要点をまとめてみた。

1 文書の目的;金銭トラブルに関する誤情報を訂正すること。
2 文書作成の理由;元婚約者の一方的な主張が週刊現代により公表されたため。
3 これまでの方針;話し合って理解を得たうえで解決する。誤情報を積極的に否定しない。
4 平成31年文書について;誤情報を積極的に否定しないという方針の例外。眞子様との結婚に影響しそうだったので説明せざるを得なかった。
5 小室家側の認識;婚約解消に伴う清算時に「返してもらうつもりはなかった」と言われた。音声データあり。
6 話し合いの経緯;色々あったが解決には至っていない。
7 週刊現代の記事について;「小室家は金銭トラブルについて解決済みと主張してきた」と書いてあるが、我々はそのような主張をしていない。

結論;ネット記事で十分。

小室家側の戦略がよくわからん

小室家側としては、①金銭トラブルを早期かつ穏便に解決することと、②世間の理解を得ることの二点が最重要課題のはずだ。

まず、早期かつ穏便な紛争解決のためには、ある程度の歩み寄りが必要となる。両者の関係がこじれまくっている本件では、小室家側からの解決金の提示は避けられないであろう。

そして、世間の理解を得るためには、主張の正当性を分かりやすく(重要!)説明する必要がある。本件における小室家側の主張は、元婚約者の貸金返還請求権が存在しないことである。そのため、小室家側はそのように考える理由を簡明に公表するべきである。

以上を踏まえると、400万円を返還しなくてもよい法的根拠やその基礎となる事実関係を(28頁の怪文書ではなくプレスリリースのような形で)明らかにしたうえで、謝礼等の名目で400万円の全部又は一部を元婚約者に支払う、というのが最も素直な解決方法になろう。

ところが、この文書を読む限り、小室家側は解決金を支払うつもりはないようだ。また、小室氏は本件文書において、相手に有利な事実を否定することと金銭トラブル発生後の対処の経緯を詳述することに紙面を割いており、「支払わなくてもよい理由」を順序立てて説明しているわけではない。

彼は解決金を支払わない理由として、世間の誤解を招くおそれがあるからと説明している。しかし、小室家側は皇室との結婚を控える立場にあり、金銭トラブルを回避する強力な動機を有する。そのため、解決金を支払ったとしても、世間は「早く面倒事から解放されたかったのだな」としか思わないだろう。400万円が借金だったかどうかは、世間が両者の主張を照らし合わせて判断することだ。そのため、解決金の支払自体が「400万円は借金だった」との世間の認識につながると評価したのは誤りだった言わざるを得ない。むしろ今のところ、解決金を支払わないことが「問題を解決する気が無い」というメッセージになってしまっている。

小室氏は言葉を尽くしているように見せかけて、結局のところ相手の根負けを待っているのだろう。彼は「ご理解いただく」という言葉を繰り返しているものの、「理解」を「こちらの主張を完全に受け入れる」という意味で用いているように思える。こういう言葉遣いはあまり好きではない。

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