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名文today_17/『生命と食』
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このようにして、食べものは体の中を通り抜けていく。しかし、「通り抜けていく」という言い方は正確ではありません。何か実体があって、その中を通り抜けていくわけではなく、食べものの分子そのものが体を一瞬作り、それが分解されて、また流れていく。体というふうに見えているものは、そこにずっとあるわけではなくて、絶え間なく合成され分解されていく、流れの中にあるのです。
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『生命と食』/ 福岡伸一 / 2008 / 岩波ブックレット
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