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内発と自律のすゝめ

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【概要】SDGs大賞を受賞した北海道下川町で役場職員、NPO法人ファウンダー、議会議員、2児の父と様々な立ち位置を経験してきた奈須憲一郎が硬軟織り交ぜて記します。【想定している読…
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#学習支援

小さな成果が自信を育て、見える景色も変わるはず

一期学舎での自習のはじめに、今日の目標的なものをポストイットに書いて貼り出してもらっているのですが 先週は「化合物」という言葉が重なっていたので聞いてみたところ、小テストがあるとのこと。 「こんなの覚えられない〜」という悲鳴も聞こえてきます。 機械的に暗記するのは非効率なので、原子と分子をテーマにしたボードゲームを引っ張り出してきて(なにしろ下川共室は入り口がボードゲームショップになっているのでボードゲームは売るほどあります) 記憶の手がかりになる基本的な考え方を伝え

雑談ルールのクセがスゴイ

↓こちらの記事でも書いた雑談に対して 一期学舎の下川自習室でルール決めを提案してみました。 みんな目的があってここに来ているので 例えば勉強していてわからないところを聞いて、それに答えて、というのは雑談じゃないから OK で ここに来ている目的に沿わない話は雑談なので NG とか 雑談 NG で集中する時間を決めて、その合間に休憩時間を設けて、その時は雑談 OK にするとか ここにいるみんなでルールを決めてはどうだろう、と。 すると、15分集中して30分休憩、と

なりたい職業は、ありたい自分への入り口

一期学舎では、ありたい自分に近づいていくこと(自己マスタリー)の支援を活動の柱にしています。 「自己マスタリー」シートを開発し、このシートを起点に個人ビジョンや今の現実などにアプローチします。 スタートした下川自習室では、自己マスタリー支援の手始めに、将来の夢などについて聞き取りをしています。 聞き取りの最初に出てくる職業などを入り口に なぜその職業なのか、動機は何か その職業をどう理解しているか その職業のどこに喜びを感じると思うか  モノづくりなどの行為その

7月からスタートする下川自習室の試運転

6月22日月曜日から6月26日金曜日の5日間、18:30-20:30の間、自習室の試運転を無料・予約制にて下川町あそべやで行いました。 ↑名寄新聞2020年6月22日(月)掲載記事 延べ13人が参加してくれて、全員中学生。しかも幼馴染。となると… 雑談から集中へ最初は各自持ち込んだ課題を自習してもらい、様子を見ていたところ、雑談が絶えませんでした。 しかし、あえて注意はせず別なアプローチを考えていたところ 参加者の中から「よし、10分集中しよ」といった声が出て、それ

今後オンラインでの自主学習支援を行うにあたり/一期学舎をはじめます その3

5/31までの休校延長が次々と決まり、またコロナ収束後のことを考えても、子どものオンライン学習に徐々に慣れていく必要がありますね。 一期学舎でも、順番を繰り上げてオンライン対応を最優先に取り組みます。 つきましては、今後オンラインでの自主学習支援を行うにあたり、Google アカウントがあるとスムーズになりますので まだ Google アカウントをお持ちでない場合は、この連休中に保護者の方とお子さんとで話し合ってみてはいかがでしょうか。 その場合、13未満か13歳以上

一期学舎をはじめます その2

の続きです。 前回は、内発的動機づけを引き出すアプローチとして自己マスタリーを軸にしたい、というところで力尽きました……。 自己マスタリーとは少年漫画のアレさて、自己マスタリー。ぱっと聞いてぱっとイメージ湧きませんよね。 マスタリー(mastery)は、熟達という意味で 自己マスタリーとは 自分自身の熟達 自分自身をマスターしていくこと かなと思っています。言い換えると 自分自身に本来備わっている力を解放するために 自分自身を深く知り、取り扱い方法を極めてい

一期学舎をはじめます その1

少しずつ準備を進めてきた自主学習支援事業、春から動き出すぞ! …と思った矢先のコロナ禍。 最前線に祈りを捧げつつ、今は自分ができることを積み上げていくしかない。 とうわけで、今までぐるぐると考えてきたことを自分の整理がてらアウトプットします。 あ、ちなみに、自主学習支援事業の名前は 一期学舎(いちごがくしゃ) を予定していますが、命名の由来はまた追い追い。 ベースはまなび場プロジェクト まず、ベースになるのは2005年にまなび場プロジェクトという名前で立ち上げて