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土曜日の雨と、絶倫とバイブ

土曜日、せっかくのお休みなのに雨。

映像業界で働く私は、毎週土曜が休みというわけでもなくて、なんなら明日は撮影に行くので、今日も完全なる休みというわけではない。本日は撮影準備をしつつ、昔の録画のいいとも最終回を見て泣いたり、ノンフィクションの撮り溜めを見て泣いたりしている。

「そろそろこの部屋も5年目だし今年中もしくは来年には引っ越したいんだよな〜」なんてことを考えつつ久々に掃除機をかけてみる。30歳を過ぎたあたりから始まった圧倒的抜け毛で毛だらけの床をぐんぐん綺麗にしていく。

忙しいからという理由でこの家に引っ越した時は母親に、梱包から引っ越し立会いから荷ほどきまで、ほぼ全てを任せた。もし次引っ越すとしても、きっと同じようなことをしてもらうと思う。言い訳がましいと思われるかもしれないが、不規則で、いつ呼び出されるかわからない職に付いているし、こんな図々しいお願いができるような人もいない。

「今年はお父さんも定年退職したことだし、次はお父さんも(引っ越し人員として)連れていくよ」

そんな心強いことを言ってくれる大好きな母。母の方が年上なので、母が定年退職してからは、度々上京して、私の汚部屋を片付けてくれる。それも最後に来てもらったのはもう1年半以上前かな。

1年半、色々あった。

2年前まで1年間、不倫をしていた。絶倫の人と。1日7回くらい戦える人で、丸1日一緒にいた時、5個入りのコンドームが空になって途中で買いに行った時は本当に驚いた。そんな人と一緒にいた1年後、30を過ぎた私はすっかり性欲ババアになっていた。

とはいえ、前述の通り、忙しい私である。

そういう時重要なのはいわゆる「おもちゃ」。友人にも相談して意見交換したりして、あれこれ試した結果、最適な道具を見つけることができた。あれこれ試した結果分かったのだが、私にはバイブはあまり合わなかった。異物感がすごくて、あれで気持ちよくなるレベルには私は行けなかった。道具との相性のせいか?と思い、もう1本形違いのものを買って試したのだが、それもダメだった。プラスチックが体内に入るのは許せない体なのだろうと諦めた過去がある。

諦めるのは良いとして、使わなくなったバイブをどうするか?友人にあげることもできない、このピンクの男性器をかたどったおもちゃ。1年半前に買った初代の方は、万が一、人が来た時に見つかったら恥ずかしいので、タオルに巻いて床下収納のビールのダンボールの中に1本隠した記憶がある。

1年半前。母が来た時期と重なる。

母が部屋の隅々を片付けてくれたのを思い出して床下収納を覗いてみる。


ダンボールがない。


泥棒の線はないよね?ビールだもんね?ビールのダンボールの中の、タオル…は?(震え声)  汚部屋をかき分けて探してみるが、一向に見つかる気配なし。タオルのカモフラージュのおかげか、見つけることはできなかった。ただ、おかげでもう1つ大切なことに気が付くことができた。




2代目もない。



こちらは、ここ半年内に購入したものなので、母が関与しているとは考えられない。単純に汚部屋に私が放ってしまったのだ。
つまりこの部屋の中に、2つの財宝が眠っていることになる。ルフィですら1つの財宝を探すのに20年かかっているわけだけど。


このままでは引っ越しに父親を召喚するなど、笑止千万なのだが?








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#引っ越し

なすい


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