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無形資産の特性とは

こんにちは。
先日、企業にとっての有形資産と無形資産について学んだので少しまとめていこうと思います。

1.有形資産と無形資産とは

有形資産は、ざっくりいうと実態のある資産のこと。土地、建物、工場が1番わかりやすい例だと思います。

企業の会計的な観点で言うと、財務諸表に記載される資産とも言えると思います。

逆に無形資産とは、実態の存在しない資産です。
企業の財務諸表にも直接的に表れるものではない。さらに言えば、GDPにも反映されることはありません。

しかし、現在はより無形資産が重要視されていると言っても過言ではないと思います。

かの有名なマイクロソフト社を例にとると、
同社の総資産は700億ドルほどで、うち600億ドルは現預金や金融資産だ。工場や設備といった伝統的な資産はたった30億ドル、マイクロソフト社の資産の4%という微々たるもので、時価総額の1%にすぎない。
(https://toyokeizai.net/articles/-/325337?page=2)

このように無形資産を無視することはできない状態になっています。

2.無形資産の特性

ここで今回の本題の無形資産の特性について簡単に書いていきます。

無形資産には4つの特性があると言われています。
いわゆる「4S」と呼ばれるものです。

①スケーラブル(Scalable)
拡張可能性という意味です。
一度オリジナルを作れば、低価格で簡単にコピーができる。無限に拡張が可能ということになります。

②サンクコスト(SunkCost)
埋没費用という意味です。
無形資産は転売がしにくいと言えるでしょう。
さらに、価値を客観的に測りずらいという難点があります。そのため、担保になりえないので、資金調達が困難になります。

③スピルオーバー(Spillover)
波及効果ということです。このご時世、他人の無形資産を活用することが容易です。
例えば、iphoneが登場したときにほかの会社から同様の商品が出たように、模倣性が高まっている時代です。

④シナジー(Synergy)
アイデアとほかのアイデアを組み合わせることで威力を発揮する。

例えば、電子レンジはシナジー効果の結果の産物であると言えるでしょう。
もともと、レーダー実験の際にマイクロ波によってお菓子が溶けていることが発見されました。その現象を優秀なメーカーが改良してできたのが電子レンジと言われています。

このように、アイデア同士を組み合わせることによってかなりの威力を発揮すると言えます。

以上4つが無形資産の大きな特性と言えるでしょう。


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