町田で信長に触れる

訪問経緯

先日何かの本(博物館特集みたいな本だった)を読んだ際に、町田に「泰巖歴史美術館」というところがあるという情報を得た。

信長関連の展示品があることと、ちょうど花押展が企画展で開催されていたので、興味を惹かれて訪れてみた。

※以下はいずれも2024年7月時点の情報です。
最新情報は公式サイトをご覧ください。

アクセス

小田急町田駅北口から歩いて数分程度。
周りの建物もそこまで大きくなかったり、コインパーキングだったりで、近くまで行けばすぐにどれが美術館か判別がついた。
建物の1階分の面積は安土城の復元が1.5から2個ぐらいのイメージなので、土地面積としてはそこまで大きくないかなという印象だった。

泰巖歴史美術館入り口

入場料

1500円(現金のみ)

施設概要

エレベーターあり
写真撮影は1・2階の一部展示品のみ可
踊り場のみ飲み物可
各階の入り口付近にアンケートを書くためのソファがあるので、少し体力に自信がない人でもいけるかも?(アンケート書く以外に使ってない)
展示スペースは狭めなので荷物は少なめが良さそう
休日だったがそこまで人は多くなく、落ち着いて鑑賞できる空間だった
トイレはかなり綺麗

展示内容

1・2階:安土城天守模型・信長の生涯の概略説明

1階から2階は吹き抜けで安土城の天守の復元があり、その周りで年表や映像(20分ぐらい)を見ながら概要を攫っていく展示内容になっていた。

建物の壁などで撮るのが難しかった安土城天守模型

3階:書状・企画展展示品の展示

3階は信長や信長絡みの人物の書状と企画展の花押の展示だった。
個人的に常設展で特に印象に残ったのは本能寺の変後の柴田勝家の書状。まだ、明智光秀が死んでいないのか、死んでいたが知らせが届いていない段階だったのかは読み取れなかったが(家康が京から帰った話はあったのでその辺のタイミング?)、大坂にいた丹羽長秀と連携して光秀を討とうとしているのが伺えたのが印象的だった。本能寺の変直後はどうしても秀吉の大返しが印象的になるが、彼らも彼らなりに仇討ちに動いていたことを窺い知ることができた。
企画展の花押は時期による形状の変化や、親子・親戚・主従関係での花押の相違の解説も多く、あれこれ見比べながら楽しんで鑑賞できた。

4階:武具の展示

4階は甲冑、刀、鉄砲などの武具の展示だった。
刀については鑑賞の仕方や刀身に現れる見た目の種類の解説もあり、見比べながら鑑賞した。地鉄の目や匂は解説を見ても実際の刀を見たときには分からずだった。こういうのもきちんと鑑賞できると楽しいんだろうなあ。

5階:茶器の展示

5階は茶碗、茶入、茶器、茶杓、茶釜などの茶器の展示だった。全体的に鑑賞の仕方も説明されていていつもよりじっくり鑑賞できた気がした。特に茶杓はそのものも解説もあまり見たことがなかった(気がする)ので、節の位置や反り方、櫂先の作り、切止の作り方に結構違いが出ることに気がつけて興味をそそられた。

観覧所要時間

約3時間
以下おおよその内訳

  • 1階:15分

  • 2階:20分

  • 3階:1時間

  • 4階:50分?

  • 5階:40分?

企画展も書状で、文字を読んだり見比べたりする機会が多かった3階に時間がかかった。

まとめ

全体的に解説が充実していて、じっくりと鑑賞できた。
茶器などは今までよくわからなかったが、他の博物館に行く機会があれば今回の鑑賞方法を参考にしたい。その辺りの鑑賞方法を教えてくれながら美術鑑賞の楽しさを教えてくれる面が多いので博物館ではなく美術館と名乗っているのかもしれない。
別の面白そうな企画展が開催されたらまた行ってみたい。