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unity1weekでゲームを初公開するまで

「ついになこちゃんがゲーム内で動いた…」

1weekどころか10hoursぐらいで作ったやっつけ感のあるゲームではあったが、正直な感想はそんなところだった。

『なこちゃん』というのは私が溺愛してやまないオリキャラのことで、詳細は割愛するがゲーム制作のモチベーションの一つとなっている可愛いキャラである。
(※宣伝も兼ねて生い立ちが分かるブログを貼っておきます)

さて、この世には恐ろしいものが3つある。サービス残業、仕事の持ち帰り、unity1weekだ。これだけはやらまいと心に決めていたのだが、ついにそのうちの1つに手を出してしまった。

俗にunity1weekと呼ばれるこのイベントの正式名称は「Unity 1週間ゲームジャム」で、月曜0時にテーマが発表され、そのテーマに沿ったゲームを日曜20時までに作るという発案者の発想を疑う狂気のイベントである。参加者は全員怪物か神様かの二択だと思っていた。

存在自体は前から知っていたが、何分私は社畜の身。プログラミング経験も無く、今年の1月からunityを触り始めただけの私が仕事をしながら1週間でゲーム1本作るなんて到底無理である。人間は人間らしく、遠巻きから妖怪大戦争や神界戦争を眺めておくのが吉である。きっと彼らの一日は30時間ぐらいある、間違いない。対して私の一日は2時間だ。帰宅して風呂に入って飯を食べてTwitterのタイムラインを巡回したらタイムアップである。

そんなひねくれた考えを持ちながらも、なんとなく気まぐれで12/21月曜午前0時のテーマ発表を待っていた。そして今回のテーマは『あける』だと告知された。

とりあえず私は興味が無さそうに「テーマが『なこちゃん』じゃなかったですね!!!解散!!!」などと言いながらも、頭の片隅にはなこちゃんが色々なものをあける構想が既にあった。ただ、当然この時点では参加するつもりは全くなかった。時間が無いから参加するという選択肢すら浮かんでいなかった。
しかし翌日の朝、1人のフォロワーが『あける』をテーマに面白そうなモックアップを完成させていた。タイムライン上の動画では鍵がビームを出して宝箱が開いてコインが飛び交っていた。

6時間でここまで作れるのかーさすが経験者は作るのが早いなーなどと思っていたが、そのツイートの投稿時間は午前2時であった。そのことに気付いた瞬間、1つの事実に気付く。

「時間が無い、は必ずしも参加しないことの理由にはならない」

時間がなければ機能をオミットし、削られた機能は他の武器で補えばいい。

気付けば私は日々の合間でドット絵を描き始めていた。


平日の自由時間が2時間、それが5日間。土日は用事があるので、実質10時間で仕上げる必要があった。unity10hoursの始まりである。

10時間しかないので新たな技術を取り入れることは諦めた。私は現在練習用としてコマンド選択式のRPG…いわゆるポチポチゲーを制作していた。そのゲームは全てがUI部品で作られており、dynamicsやコライダーは使われておらず、アニメーションも未使用。そんな実装力なので、この時点で作れるゲームはほぼ絞られる。

ButtonとImageだけで構成し、アニメーションはImageのspriteをパラパラ漫画のように切り替えることで擬似的に再現。ゲームの中身は数字の四則演算で構成。時間軸の管理はコルーチンで無理矢理。カメラは固定。BGMは流すだけでリズム要素は無し。GameObjectは最初から並べておいてSetActiveで表示切替…。こうして出来たのがナコアケールだった。

これだけでは単なる作業ゲーになりそうなので、各ステージのクリア条件を確率にしたり、パワーアップアイテムの入手数にバラツキを持たせた。合計ptには色を付けることで結果発表までの間にプレイヤーに結果を予測させる時間を設けた。この「期待度を資格情報として与えて結果を想像させる」というのはパチンコ業界やガチャシステムでも取り入れられており、射幸心を煽る定石となっている。いや、ホント恐ろしい技術ですよクソッタレ…!
これにより「赤だから行けるだろう→失敗すんのかよ!?」「青だから無理だな→成功すんのかーい!」と言った心の動きを作り出すことが出来る(と思っている)
それと実装は間に合わなかったけれども、判定待ちの間に確率でお助けキャラが現れて成功率をアップさせるのも心を揺さぶるし、発生した時点で成功が確定するカットイン演出なんてのも大好きだ(個人的に)。
逆に、赤文字なのにカットインのタイミングで発生が無ければもしかして失敗なのかとこれまたプレイヤーの心を上げたり下げたりすることが出来る。ホント恐ろしい技術ですよ、赤文字カットインハズレは許さない(私怨)
ちなみに判定直前の画面が静止する時間ですが、成功時は失敗時よりも少し長くなっています。

さて、ゲーム制作初心者である私のゲームの中身を語っても有用な情報となる気はしないので後は参加した感想を述べて終わりにしたいと思います。


ゲームに限らず、この世には色々なクリエイターがいます。ゲーム、イラスト、手芸、作曲、モノづくりなど、扱うものも様々です。仕事としてやっている人、単なる趣味でやっている人、優先度を高くできる人、優先度を下げざるを得ない人。ともするとチャレンジを忘れ、惰性で日々を過ごしがちになることがあります。
私も、本当は今回も眺めて終わるはずのunity1weekでした。それがフォロワーさんに触発されて、気付けば妖怪と神様の世界に飛び込んでおりました。結果はまだ分かりませんし、そもそも結果はあまり意味を成しませんが、それでも私は半人半妖ぐらいにはなれた気がします。

今後も趣味レベルでゲーム制作は進めていきます。当面の大目標は「なこちゃんが主人公のRPG」で、その前の目標としては「作りかけのダークRPG or ナコアケールのアプリ版リリース」です。あ、いつの間にかですます調に戻っちゃいましたね。慣れてないですからねブログ。


長くなりましたが最後まで読んでいただいてありがとうございます!もしまだナコアケールが未プレイでしたら是非プレイして頂けると嬉しいです!では最後に一言だけお伝えしてお開きとしましょう。



なこちゃん可愛いんですけどおおおおおおおおおおぉ!?!?!?



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