見出し画像

-親ガチャに失敗した君へ- 第12話『自問自答』

-前回までのあらすじ-

・オカンと小学生の私の住み込み居酒屋生活がスタート。

・賄い(まかない)で美味しいご飯も食べられて
幸せが続くかと思っていたら。。。

からの続きです。

nasso

「自問自答」

私は居酒屋の手伝いをし

温かい料理を頂けるという

小さな幸せを手に入れる事が出来た。



ところがある日オカンの様子が

「いつもと違う」と感じました。



普段はあまりしていない化粧を

入念に施し、鏡と見つめ合っていました。



そんなオカンは


「今日は遅くなるから先寝ーや」


と言うと足早に家を出て行きました。



そんなオカンに私は首を傾げ

「あんな化粧してどこいくんやろ?」

と思いましたが

その日は特に何も考えず

寝る事にしました。


それからオカンは

徐々に様子がおかしくなっていきました。


家を度々開けるようになり

居酒屋の店長さんに聞くと

仕事もよく休むようになったと言われました。


そんなオカンに

私は何度も

「どこ行ってたん?」

と聞きましたが

毎度はぐらかされるばかりでした。


少しばかり色んな経験をし

メンタルも強くなったといっても

まだ私は小学生です。



不の感情を抱え

自問自答すると

悪い事しか頭によぎりません。


「私は要らない子供なんだろうか?」


「私は何か悪い事をしたのだろうか?」


そんな事を考えながら

何日も過ごしていました。



そして

そんな私の気持ちとは裏原に

オカンが帰ってこない日が

増えていくことになるのでした。






次回へ続く…

nasso
ナッソ

この記事が参加している募集

X日間やってみた

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?