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-親ガチャに失敗した君へ- 第13話『それでも私は生きていく』

-前回までのあらすじ-

・小学生の私が当時、感じていた違和感。

・オカンが住み込みの居酒屋の仕事を休むようになり
化粧をし、頻繁に家を空けるようになった。

からの続きです。

今回のお話は、私のサバイバル人生の決定打となったお話です。笑
最後まで読んでいただけると嬉しいです。

nasso

『それでも私は生きていく』

そうしてオカンは

家に帰って来ない日が増え

時には知らない男性が

家に来る事もあり


居酒屋の店長さんも

そんなオカンを見て呆れ果てました。


私はというと

お手伝いをしても

賄いを振る舞われなくなり


家には

お金も食材も

何もありませんでした。


幸か不幸か

居酒屋の二階に
住まわせてもらっていたので

ガス、電気、水道は止まっておらず


家にあった味噌を溶いて食べ

喉の渇きは

水道水で潤していました。



今でも覚えていますが

具なしの味噌汁は

中々きつかったです。笑



そしてそんな生活を

1か月ほど耐え抜いた頃でしょうか?



オカンはある日突然
居酒屋を辞めると言い出しました。

なんの理由も無しに辞める

と言えば

当然、生活保護も打ち切られ

住み込みで働かせてもらっていましたので

家も失う事となりました。


オカンには

「子供を育てられない」

という事になり

私は兄と同様に

施設に引き取られる事になりました。




なぜか私は

オカンに対して恨みはなく

オカンも女性なので

新しい男性との生活を選んだのは

仕方がないと思いました。



人生は一度きりなので

後悔のない様に生きて

オカンが幸せならそれでいいと


そして別れ際に小学生の私は

「俺も幸せになるからオカンも幸せになってな!」

「俺は1人でも大丈夫やからな。」

とオカンに言いました。


オカンは

「ごめんな」

とひと言。


私はついに独りぼっちになりました。


正直寂しくて

不安で潰れそうでしたが

私なりのここまで育ててもらった

感謝の言葉でした。



次回へ続く。

nasso

-間のお話し-

こうして私は独りぼっちになりましたが、今までの経験が私の心を支えてくれました。

子は親を選べませんが
最終的に大人になった時には自分の経験が自分自身を強くしてくれましたし
子供の頃に辛い経験をしたと言う方は沢山いると思います。

過去は人それぞれですが
その経験を自分の力にするかしないかは自分自身だと思ってます。

私のストーリーを見て何か感じて貰えたり
生きていく上での何かの材料になれば嬉しいです!

読んでいただける方も少しづつ多くなり
楽しくnoteを更新することができています。
読んでいただいている皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。

気軽にコメントやいいね(スキ)などもいただけましたら
嬉しいですし、とても励みになります。

まだまだ未熟な文章ですが、これからもよろしくお願いします。

nasso

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