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ピーターの法則 ~世界は学ぶ人と学ばない人とに区別される

「ピーターの法則」って知っていますか?


 これは、人は、無能なポジションにつくまで昇進し続ける、そしてまだ無能なポジションまで行ってない人たちだけで組織が運営され、最後は皆が無能でそのポジションにつき、やがて組織が崩壊するというセンセーショナルな法則です。

これは、「階層社会学」と言われます。

欧米には面白い言葉があり、そういう人たちを、「WHALE=鯨」と呼んでいます、Working Hard And Learning Endedの頭文字をとっています。Working Hardというのが、もの悲しい響きです。要は、一生懸命働いている人はたくさんいるけど、自己研鑽している人は少ないという悲劇を言っているわけです。こういう言葉があるくらいですからこの現象は世界中どこにでもあるのです。

Learning Endedと言うよりThinking Endedかもしれません、要は仕事ができるようになると物を考えなくなって、手だけ動かすようになるということです。なので、その後は進歩がないと、、。

これが、私がよく言う「OJTの罠」です。人材開発の理論で「70:20:10」という有名な法則があります。人のスキルアップには、経験(OJT)によるものが7割、上司などからのフィードバックによるものが2割、研修や自己学習などが1割というものです。

よって、「座学で理論なんか勉強してもたいして身に着かない、やっぱり現場を通していろいろな経験を積むのが一番いい」と言う人が多いわけです。

ジュニアの場合は確かにそうですが、その後も学習を怠り、OJTだけでスキルをつけようとすると、求められているビジネススキルは、身に付きません。  

しかも、昔と違って、そんなにチャレンジングなポジションを全員に与えれなくなっている今の現状では、OJT一本足打法は非常に危険です。

「私は世界を弱い人間と強い人間とに分けはしないし成功者や失敗者とに分けもしない。私は世界を学ぶ人と学ばない人とに区別する。」というベンジャミン・バーガーの言葉は、まさにそうだと思います。

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キャリアの本を書きました。約30分で読めますので、是非ご一読ください。

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