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カードゲーム業界は今後どうなっていくのか

みなさんこんばんは。

今回は、「カードゲーム業界は今後どうなっていくのか」です。
1996年のポケモンカードゲームから国産カードゲームが始まり、
現在に至るまでの変化、カードゲーム業界はこれからどうなっていくのか
考えていきたいと思います。



1.国産カードゲームの始まりと現在

1996年~

ポケモンカードゲームに始まり、遊戯王デュエルマスターズが子供たちの間で一大ムーブメントになりました。それを機に各社が挙って自社開発のカードゲームを販売するようになりました。
当時は男の子向けホビーの側面が強く、メインユーザーは男の子でした。
そのため、デジモン、ガッシュ、ドラゴンボール、ワンピースなど、
漫画アニメ作品からカードゲーム化されることが多かったように思います。

2011年~

「カードファイト!ヴァンガード」「WIXOSS」など
中高生以上をターゲットにしたカードゲームアニメが出てくるようになり、
小学生男子以下をメイン層としていたカードゲームは、徐々に中高生以上の男女にも広がってきました。

女子にウケたという面も強かったヴァンガード。


2016年~

Cygamesが放った黒船「シャドウバース」を皮切りに、カードゲームのデジタル化が始まりました。スマートフォンでカードゲームが遊べるというのは革命的でした。また、「eスポーツ」という言葉が知れ渡ったのは間違いなくシャドウバースからでしょう。

スマホでカードゲームができる衝撃から、早8年…。


現在~

昨今は特に、「投資としてのカード」という面も注目されており、
単に遊ぶだけではなく、コレクションや投機目的で購入する人たちも増えてきました。メルカリのサービス開始により、個人間での取引が容易になったことが大きな要因でしょう。

そしてバンダイの2大巨頭「ワンピース」「ドラゴンボール」が時代に合わせて新しい形で発売され、その勢いは留まるところを知りません。


2.何故今もヒットしている?

これはずばり、「ユーザ層の多様化」に尽きると思っています。
かつて「子供のおもちゃ」「オタクの趣味」とされてきたものが、
現代のオタク趣味のカジュアル化に伴い、様々な人達がカードゲームを遊ぶようになりました。子供のおもちゃ、オタクの趣味 だけでも十分にやっていけていたところに更にユーザ層が拡大したら、単純に売上は伸びますし
発売日に買えないほどの人気となってしまっては、転売目的で買い占める
人間も出てくるわけですから それはもう大変なことになってしまいます。

特にポケモンカードの勢いは凄まじく
ユーザ間の異様な釣り上げもあって、一時期ではあったものの
ほとんどのレアカードにとんでもない値段がついていたこともありました。

発売当初500円ぐらいだったのに
一時期約50000円ぐらいまで上がったりした


3.止まらないインフレ

ポケモンカードの異常な高騰は、カードの需要が高くレアだから
というわけではなく、転売が市場への流入を妨げた結果だと見ています。
もはや、本当にこのカードが欲しい!というよりは
「今後価値が上がる株」のような扱いになっています。
イラストがいい、レアリティが高いことも勿論要因にあるのでしょうが、
それだけでは到底説明がつかないような値段をしている状態です。

本来のカードゲームとしてあった「面白いからやる」だけではなく
「資産価値」の側面がより見られるようになりました。
昔から「ブラックロータス」や、「青眼の究極竜」など 一部の高額なカードの値段が取り沙汰されることはありましたが、今は普通に一般に流通しているレベルのカードにまで価値がついているような状態です。
ショップ大会のプロモーションカード1枚で10万円買取が出てしまうなど
はっきり言って異常事態です…。


どうでもいいけどチョイスした場面これ??


4.本来の目的と治安について

カードゲームの目的は「遊ぶこと」「コレクション」の2つでしたが
今はそこに「資産的な価値」が生まれています。
この「資産的な価値」は間違いなく、一部の人間が儲かるためにやっているビジネスによるもので、ホビーとしての役割からは相当逸脱しています。
そして「資産的な価値」は、ユーザー層を引き付ける大きな要因の1つでもあると同時に「治安の悪化」を招きます。
現に、新弾のパックが発売されるたびに「転売」「客同士のトラブル」
大会があるたびに「イカサマ」の話題が出てきます。
間違いなく、カードゲーム界隈の治安は悪化しています。
金銭が絡むようになると盲目になる人が散見されるようになりますが、
本当にひどいものです。

マジで。


5.今後は

ポケモンカードゲームの隆盛は、量産体制を整えた結果ようやく落ち着きつつありますが、「ドラゴンボール」「ワンピース」はどう転ぶか読めません。
今の盛り上がりは相当なものですが、それは
「ゲームとして面白いから」なのか、「転売で儲かるから」なのか、
今のところ判断がつきません。(純粋に楽しんでいる方には申し訳ないですが)

ユーザの需要に合わせて量産体制を整えた頃、ようやく純粋な
「本来の人気」が浮き彫りになってくるかと思いますが、
ポケモンカードゲームや遊戯王、デュエルマスターズのような長期的な人気を維持できるとは思えません。
というのも、いずれもっと面白いカードゲームが現れるからです。
そっちのほうが面白そう、売れそうとあっては簡単に人は離れていきます。
そんな中、3強が未だに売上を維持しているのは本当にすごいことです。

その3強の中でも、ポケモンカードゲームは確固たる地位を確立したように思います。
カジュアル化+eスポーツのコンテンツ化+簡易なルール+ポケモン
この4つの要素があまりにも時代にマッチしています。
世界大会が毎年開催される割に盛り上がりが今ひとつだった印象ですが
完全に巻き返しに成功し、今後も1位の座は不動のものとなるでしょう。

遊戯王、デュエルマスターズはデジタル化やスタートデッキの高品質化など
参入障壁を取り除く動きが盛んに見えます。
ポケモンのブームに追随してようやくといった感じなので まだまだこれからの動きに注目です。

また、ブームに乗っかって新しいカードゲームも続々参入してきています。
カジュアルだけど奥が深い、賞金や限定カードなどの高レアリティ商品 がトレンドのようです…。

まだまだカードゲームバブルは弾けそうになく、今後も新たに面白いものが次々と発売されるのは喜ばしいことではありますが、これ以上の治安悪化がないことを祈るばかりです。



それでは。

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