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happy esports

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日本のeスポーツシーンをマーケティング視点で考察した記事のまとめ。 eスポーツを仕事や事業にしている/したいとき、マーケティングで活用したいとき、あるいは投資したいときにも役立ち… もっと読む
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#大会

マガジン「happy esports」とは?

国内のeスポーツシーンについてマーケティング目線で考察している個人メディア、「happy esports」の運営をしている謎部えむです。この記事では初めて来てくださった方のために、弊誌の紹介をしています。 どういったコンセプトで運営しているのか。 どういう記事を掲載しているのか。 どんな読者がいるのか。 そうしたことをまとめました。どういう内容の記事があるのかも一覧しているので、記事を探すときに参考にしていただければと思います。 ここで紹介している以外の記事もありますの

eスポーツ大会を自分の言葉で評価できるようになったら、シーンをもっと楽しめる

いろいろ大型の大会がひととおり終わった感じで、ちょっと皆さんの箸休めがてら大会の話を書きたいと思います(と言いつつクラロワリーグは続いているし、全国高校eスポーツ選手権は予選が始まっていて、さらに全国都道府県対抗eスポーツ選手権やRAGEが迫っているので大会追っかけ屋は休まりませんね。そのほかにも諸々……)。 今回のテーマは、eスポーツ大会をどのように評価して語ればいいのか、という検討と考察です。後半ではテレ東と電通が主催した高校生大会のSTAGE:0と、『LoL』のプロリ

観るesportsのためのリアリティショー 晩成型コンテンツが大会番組への導線に

例を挙げればキリがないように、「プレイするesports」の盛り上がりはとどまるところを知らない。プロ大会、コミュニティ大会、高校生大会など多くのオーガナイザーが次々に名乗りを上げている。 今後期待される興行としてのesportsという視点で見ると、それに加えて「観るesports」が重要なのは弊誌でも再三繰り返している。しかし、観るesportsは現状、ほとんど試合しかコンテンツがない。試合がメインコンテンツなのは当然としても、それを観てもらうための導線が存在しない場合が

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クラロワリーグ世界一決定戦で舞った"みかんバルーン"に愛を込めて

『クラロワ』を始めて1年ほどが経つ。 とあるキャスターが、「『クラロワ』の大会番組は最も学びがある現場の1つ」と話していて、それなら自分もやってみようかなと思ってインストールした。あっという間にハマって、いまはカンストのロイジャイとゴーレムに苦しめられている。 『クラロワ』はゲームだけでなく、シーンの描き方もとても魅力的だ。その最たる例が、2017年にアジア大会に出場したけんつめしを追ったドキュメンタリーだろう。僕も彼を紹介する記事も書いて、多くの人に共感してもらえた。

あらゆるesports大会が抱える、通常プレイと大会設計の乖離問題

クラロワリーグ アジア シーズン2の優勝チームを決めるプレイオフで、PONOS SportsのライキジョーンズがBANカードに指定されたトルネードを使用し、ルール違反で敗北するというアクシデントが起きた(この動画を参照:MATCH2 SET2 GAME3)。 チャット欄では選手の責任だ、あるいは主催運営側の責任だと喧々諤々だったが、はたしてこのルール違反は誰の責任だったのか? こうしたルール違反はほかの大会でもしょっちゅう起きているが、このことを考えるのは、実はesport

ゲームの光と影に向き合いながら、esportsを高校生の新しい居場所に【毎日新聞社 田邊真以子インタビュー】

2018年に入ってから多くの企業がesportsに関心を持ち始めたが、特にテレビ局や新聞社といったマスメディアの参入が目立っている。取り組み方はさまざまで、ニュースを報道したり番組を放送するだけでなく、チームを持ち、あるいは大会を主催する企業もある。 その中でも、毎日新聞社がサードウェーブと共催する全国高校eスポーツ選手権は独特の存在感を放つ。高校生向けというだけでなく、チームメンバーも同じ学校に限定。種目はPCゲームの『LoL』と『ロケットリーグ』という老舗&新興タイトル

コミュニティ大会同士の提携がよりよい運営や盛り上がりの鍵?

esportsを盛り上げ裾野を広げていく要となるのがコミュニティ大会だと言われるが、有志のプレイヤーがコミュニティを立ち上げ、大会を開催するのは一筋縄ではいかない。 これからやってみたい人にとっては言うまでもなく、すでにコミュニティ大会を主催している人にとっても課題は多いだろう。企画、費用、人手、告知、連絡、出演者アサイン、会場確保、設営、運営、生放送配信、動画制作などなど、クリアしないといけない項目は多岐にわたる。 そこで今回はこうした課題に対する解決策として、コミュニ

キッズが暴れまくるeスポーツ大会番組のチャット欄、どうやったら成熟させていけるのか

7月21日に開催された「CoD: WWIIプロ対抗戦」第4回で、このプロ対抗戦において初めて、YouTube配信のチャットが解禁された(以前からTwitch配信ではチャットができていた)。 主催がSIEとあってチャットが封印されていた理由は簡単に推測できるが、蓋を開けてみればその懸念はぴたりと的中。esports界隈の三大地獄絵図の1つ、キッズたちが大暴れする香ばしいチャット欄に仕上がっていた。100点をあげたいくらい見事であった。 主催・運営側にとってチャットは両刃の剣

キャスターじゃない、選手の顔を見たいんだ――ストVオールスターが取り入れた「遊び」の楽しさ

RAGEの枠組みで始まったストVオールスター。6月19日の第5節で一区切りとなったが、大会番組として面白い工夫がなされていたので紹介したい。 大多数の大会番組でカメラが捉えるものesportsの大会番組といえば、まず実況席が映されて本日のキャスターがあいさつをする。その日のタイムテーブルや対戦カード、チームや選手の紹介がなされ、キャスターによる見所が語られる。 そのあと試合が始まり、試合中はずっとゲーム画面が映されている。選手が会場にいるオフライン大会の場合、ワイプで選手

『クラッシュ・ロワイヤル』のけんつめしは、esportsシーンに求められているヒーローだ

2017年7月に開催された『クラッシュ・ロワイヤル』のアジア大会、「Clash Asia Crown Cup」で日本代表として戦ったけんつめしは準決勝で敗れた。試合後、彼のTwitterにはファンから多くのメッセージが届いた。それを見て嗚咽を漏らす姿は、僕の心を射抜くのには充分すぎた。 その姿勢に胸を打たれ同大会で奮闘したけんつめしのドキュメンタリー『けんつめし アジア挑戦の記録 in 上海』がYouTubeで公開されている(トップ画像はその1シーン)。たった25分34秒に

esportsにプロライセンス制を導入すれば高額賞金大会を開催できるのか?→できるっぽい!

※2018年3月18日追記 大会と賞金についてめちゃくちゃ分かりやすくまとめられている記事を紹介。この議論は現状で最も妥当で実用的な着地点だろう→ゲーム大会・景表法・JeSU: 論点はどこにあるのか、包括的に整理する ※2018年3月13日追記 賞金と景表法問題は解決した模様→ 消費者庁がeSports賞金に関して「プロ・アマを問わず」景品類に該当しないとコメント(DAMONGE) esports関係の大きな話題の一つに、大会賞金に関する問題がある。一般的には、「景品表示

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