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happy esports

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日本のeスポーツシーンをマーケティング視点で考察した記事のまとめ。 eスポーツを仕事や事業にしている/したいとき、マーケティングで活用したいとき、あるいは投資したいときにも役立ち… もっと読む
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#書評

マガジン「happy esports」とは?

国内のeスポーツシーンについてマーケティング目線で考察している個人メディア、「happy esports」の運営をしている謎部えむです。この記事では初めて来てくださった方のために、弊誌の紹介をしています。 どういったコンセプトで運営しているのか。 どういう記事を掲載しているのか。 どんな読者がいるのか。 そうしたことをまとめました。どういう内容の記事があるのかも一覧しているので、記事を探すときに参考にしていただければと思います。 ここで紹介している以外の記事もありますの

先駆者・江尻勝はesportsシーンをどう見ているのか、どこを目指しているのか

日本のesportsシーンの最前線を走ってきた先駆者を挙げるとしたら、DeToNatorおよび代表である江尻勝はその筆頭だ。 DeToNatorはもともと『AVA』にて頭角を現し、その後いくつかのタイトルでゲーミングチームを結成。試行錯誤を経て現在はストリーマーの育成に注力し、海外のesportsシーンで現地の選手と契約してチーム運営を行なっている。 そのため、ここ数年でDeToNatorを知った人は国内プロリーグで活躍するesportsチームというよりも、(国内では)人

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ゲーマーとしてくらくらするほど羨ましい/『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』感想

何であれ、1つの物事に夢中になれることは一種の才能である。そういう人がいる一方で、どんな物事にも夢中にならず何でも表面を撫でる程度に嗜むだけの人もいる。 この記事を読む人はたぶん前者だろう。そんな人に、藤田祥平の『手を伸ばせ、そしてコマンドを入力しろ』(2018年、早川書房)をお勧めしたい。 本書は藤田の人生を著した自伝風の物語である。と同時に、ゲームを題材にした物語と呼ぶのであれば、高校を退学してまで『Wolfenstein: Enemy Territory』に取り組み

子供がプロゲーマーになりたいと言ってきたら――『月給プロゲーマー、1億円稼いでみた』書評

現状の日本のesportsシーンを考えると、「プロゲーマーになりたいという夢」に対して親が提示できる現実的な選択肢は2つしかない(よほど裕福な家庭でない限りは)。 諦めさせるか、まず相応の実力を身につけてから挑戦すべきと諭すか。 人生に何のリスクヘッジもせず子供がプロゲーマーを目指して一直線に邁進することをサポートするのは、親の気持ちとしてはかなり厳しいものがあるだろう。 弊誌の読者なら、2つ目の選択肢――プロゲーマーになれるかもしれない可能性を示唆すること――すら、提