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日本のeスポーツシーンをマーケティング視点で考察した記事のまとめ。 eスポーツを仕事や事業にしている/したいとき、マーケティングで活用したいとき、あるいは投資したいときにも役立ち…
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2018年9月の記事一覧

コミュニティ大会同士の提携がよりよい運営や盛り上がりの鍵?

esportsを盛り上げ裾野を広げていく要となるのがコミュニティ大会だと言われるが、有志のプレイヤーがコミュニティを立ち上げ、大会を開催するのは一筋縄ではいかない。 これからやってみたい人にとっては言うまでもなく、すでにコミュニティ大会を主催している人にとっても課題は多いだろう。企画、費用、人手、告知、連絡、出演者アサイン、会場確保、設営、運営、生放送配信、動画制作などなど、クリアしないといけない項目は多岐にわたる。 そこで今回はこうした課題に対する解決策として、コミュニ

esportsの発展を妨げる最大の課題はファンがお金を使わないこと

日本はesports後進国である――こういった言説は例に事欠かず、その理由もさまざま挙げられている。これに関してRazerが面白いアンケートをしていたので紹介したい。 リプライを見てもらうと分かるように、本当にいろいろと「必要なもの」が提示されている。ぱっと一覧したところ、「ゲームに対する偏見やネガティブな意識の変容」が目立つ。このアンケートへの回答に限らなくても、例えば以下のような課題が挙げられることが多い。 ・ゲームに対する偏見 ・esportsの認知度の低さ、プレイ

esportsチームが人気の土台を作るためのポジショニング戦略

何でもいいので、好きなタイトルで最も強いチームや選手を思い浮かべてみてほしい。実はこれは案外難しくて、いくつか候補が浮かびつつも確信を持って断言できないことが多い。 なぜかと言うと、どんなタイトルにおいてもトッププレイヤー間のプレイスキルは高いレベルで平準化していき、時と場合によって誰が大会で優勝するかが変わるからだ。そのため、誰がその時点で最も強いのかを特定するのが難しい。 なので、圧倒的な強さを保ち続けられるチームや選手以外がesportsで食べていこうとするなら、強

桜の咲く頃、Rocket Leagueは日本でesportsとして花開くか

2015年の夏、僕は会社から帰ると毎日『Rocket League』をプレイしていた。最初はマウスとキーボードだったが、どうしても飛び上がってシュートを決めるまでの細かい操作が難しく、「もしかしてパッドのほうが楽なんじゃないか?」と思ってXbox 360のコントローラーを引っ張り出してきた。 当時、このゲームはリリースされたばかりだった。自分がどうやって知ったのか、あるいは購入したのかはもう忘れてしまったが、僕の周りでは誰でもプレイしていなかったし、それどころか日本にプレイ