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日本のeスポーツシーンをマーケティング視点で考察した記事のまとめ。 eスポーツを仕事や事業にしている/したいとき、マーケティングで活用したいとき、あるいは投資したいときにも役立ち…
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2018年7月の記事一覧

キッズが暴れまくるeスポーツ大会番組のチャット欄、どうやったら成熟させていけるのか

7月21日に開催された「CoD: WWIIプロ対抗戦」第4回で、このプロ対抗戦において初めて、YouTube配信のチャットが解禁された(以前からTwitch配信ではチャットができていた)。 主催がSIEとあってチャットが封印されていた理由は簡単に推測できるが、蓋を開けてみればその懸念はぴたりと的中。esports界隈の三大地獄絵図の1つ、キッズたちが大暴れする香ばしいチャット欄に仕上がっていた。100点をあげたいくらい見事であった。 主催・運営側にとってチャットは両刃の剣

空前のesportsバブル! ここからリアルバトルロイヤルが始まる

毎日esports関連のニュースやプレスリリースが絶えない。あっちを見ればリーグや大会が発表され、こっちを見れば芸能事務所がチームを乱立。かと思えばesports実業団なるものが立ち上げられ、誰もが知る大企業がesportsに参入を表明している。 ウェブメディアは当然のこと、テレビ局やラジオ局だけでなく新聞社までもがesportsを連呼する。ああ、世はまさに空前のesportsバブルである! そんな中で、いったい誰がうまい汁を吸えるのか。今回はesportsバブルによって

Rush Gamingに学ぶ、チームや選手のファン作りに役立つ戦略と指標【分析編】

esportsチームもプロゲーマーも、もっとお金を稼いでほしい。お金がないと練習環境を整えられないし、新しい選手を獲得したり、海外に遠征したり、それこそ前途ある若者に憧れられたりすることもできない。チームと選手が嫉妬されるほど稼ぎまくってこそ、日本でesportsなるものが発展していく。 そしてその要となる存在がファンである。前回の記事【体験編】では、1人のプレイヤーが『CoD: WWII』で活躍するRush Gamingのファンになり、グッズを購入するまでを描いた。今回は

あるプレイヤーがesportsチームのRush Gamingファンになるまで【体験編】

esportsチーム事業にとってファンの存在は生命線の1つ。ファンをいかに増やしていくかは以前に書いた。その具体例として、いま最も戦略的にチーム運営に取り組んでいると思われるRush Gamingを取り上げる。 Rush Gamingは『CoD: WWII』を舞台に活躍するプロチームで、ゲーム関連企業向けのエージェンシーであるWekidsがオーナー。精力的に情報発信することで、熱心なファンを獲得している。ほかのチーム、あるいはファンを作っていきたい企業や個人にとって、彼らの