私はものごと知らなさ過ぎた

知らないということを認めるのは、なかなかハードルが高い。「そんなことも知らないの?」と思われるのはやっぱり恥ずかしい。けど、知ったかぶりして、後からばれるのは更に恥ずかしい。

青森シャモロックの会社の社長をやって3年が経った。
「営業」「マーケティング」「流通」なんていう言葉が存在しない会社で、13年間会社員をしてきてからの大転換である。
今だからぶっちゃけられるが、会社員時代は自分の勤め先の決算書もほとんど見たことはない。見たことがなくても、仕事をする上でまったく困らないのだ。
そんな人間が養鶏業&食品製造業の会社の代表を務めるのである。毎日が知らないことばかり。
卸価格と希望小売価格の違いが分からなかったし、オープン価格はご祝儀価格みたいなものだと勘違いしていたし、帳合(ちょうあい)という言葉の意味がまったく分からない。流通のことなんかさっぱりだし、商談してて精肉バイヤーに卵プリンを提案したこともある。
本当についこの間くらいまで、こんな感じだったのだ。

私の場合、代表就任が決まってすぐ友人に「食品会社の社長になることになった!まったくよく分からないから知ってる人紹介して!!!」と泣きついて、販路開拓のアドバイザーを紹介してもらい、2年目には県庁主催の商談研修でみっちりトレーニングしてもらったりして、ようやと3年目には、商談を一人でクロージングできるようになった。

知らないことを認めるのは本当に恥ずかしい。
けれども、「私はこれが分からない!」と認める勇気は常に持っていたい。

そんな私の、今分からないことはマーケティング分野と財務分野です!

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