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ニセコ からの便り

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北海道・ニセコ への移住のきっかけ、ニセコ で出会うおもしろい 人々、雄大な自然、美味しい農作物。Nashyの視点から見る、リアルなニセコ ライフをお届けしています。
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ニセコ に住む人々 #08 Yさん再び - 縁は人が運んでくれるもの

当シリーズ「ニセコ に住む人々」は、私がニセコ で出会った人々をこっそりと取り上げ、そしてまたその人との関わりから学び取ったことをこっそり紹介している記事だ。 ▼これまでの記事はこちらからどうぞ #01 プロ・スノーボーダー Eさん - 幸せの在り方は人それぞれ #02 不動産会社 Tさん - 陳腐な同情なんていらなかった #03  "おとなりさん" - りんごケーキ2切れを6人で食べる #04 整骨院院長 Dさん - 何歳になっても、挑戦し続ける  #05 Yさん -

ニセコ に住む人々 #07 画家の徳丸滋先生 - いつからでも、いつまででも

"この記事は「ニセコ に住む人々」シリーズの第7回目です。 これまでの記事はこちらからどうぞ↓ #01 プロ・スノーボーダー Eさん - 幸せの在り方は人それぞれ #02 不動産会社 Tさん - 陳腐な同情なんていらなかった #03  "おとなりさん" - りんごケーキ2切れを6人で食べる #04 整骨院院長 Dさん - 何歳になっても、挑戦し続ける  #05 Yさん - オトナの秘密基地で産声をあげた、1人のイラストレーター #06 石油の小西さん - 固定概念をぶち壊す

答えは、自由で良い。

5秒で良いので、この絵をじっくり見ていただきたい。 あなたには、何が見えるだろうか? 空?色?ざらざらとした質感?そもそも論ではあるが「スマホの画面」だろうか? 「イラストレーション」という性質上、抽象的なイメージよりも、「これは"何"である」と具象的なモチーフが見出せて、人に伝わりやすいものを描くことが多い。 この絵も例外ではなく、私の大好きなニセコ の名峰・羊蹄山を描いたつもりだ。 ある日、羊蹄山の上に浮かぶ雲の形が愛くるしく、帽子の形に見えた。すると、山肌に見え

【延長決定!】ニセコ滞在 延長の理由3つと懸念点

昨年12月中旬頃からニセコ にお邪魔し、早くも5ヶ月が経とうとしている。掲題のとおり、この度ニセコ での滞在を少しばかり延長することにしたので、ご報告がてら、延長の理由と懸念点をシェアしたい。 ※ニセコ にお試し移住をしている理由はこちら↓ ※ニセコ という町を知らない方はこちら↓ 延長理由1:国際色豊かで、温かくおもしろい人たちが多いパンデミックの影響もあり、ニセコ に来てしばらく経つ今も、知り合いは両手で数えるくらいだ。(もともと知り合いや友人が大勢いるタイプでもな

自然は、先生だ。

このシーズン中、履いていたものといえば、SORELのブーツに、スノボのブーツだ。足下がもたつく感じがあるが、これがデフォルトだったのですっかり慣れてしまっていた。 3月の終わり頃、家のまわりや山にはまだ雪が残っているものの、道端からはついに雪が消えた。 久しぶりに、スニーカーを履いてみることにした。すると、途端に、長い間忘れていた感覚が足もとに舞い戻ってくる。 ものすごく、軽いのだ!もはや、裸足の感覚。軽すぎて、飛べそうな気がするし、なんだってできるし、どこにでも行けそ

「自分がそこに居ないこと」を恐れてやまない人たち

最近、私は「春」を感じている。 「春」とは一言に言っても、桜をはじめとする草木・花たちの芽吹きや開花、花粉、つめたさに暖かさが混ざる風、やわらかな日差し、浮きたった人の心、変質者の出現、身近な人の門出、学業や仕事の新たな年度の始まり...と、「春」を形容するには様々な対象があるだろう。 あなたは何に、春を感じるだろうか? 私は、「スキー場の雪が溶け始めたこと」に、春を感じている。 FOMOまつりの現代「FOMO」ということばをご存知だろうか? "Fear of mi

全力で走ってきた、そこのあなたへ

「青は進め、黄色も進め、赤は気をつけて進め」という言われがあるが、原点に戻ろう。赤信号を無視してはいけない。「赤は止まれ」である。 流れゆく景色も良いが、立ち止まった時にしか見られない景色もまた良いものだ。この機会に、じっくりと味わってみようではないか。 止まるもどかしさもあるだろうが、心配は無用である。 しっかり止まれば、また自然と「進め」のサインがやってくる。 本日のイラスト「景色を楽しむチャンス」A Chance To Enjoy The View P.S. 私

「ゆりね」って食べたことある?

ニセコ では、最近ようやく最高気温0度を上回る日が増えてきた。先週末、こちらでは青空が広がったので、近隣エリアに観光に行った帰りに、ずっと気になっていた場所へ立ち寄った。 ずっと気になっていた場所とは、「ニセコ ビュープラザ」という道の駅である。 地産地消・安全安心の農産物直売所お目当てはニセコ ビュープラザ内にある「農産物直売所」だ。農作物が置かれる商品棚には「私が作りました!」といったコメントとともに、生産者の顔と名前が掲載されたポップが貼られている。そんな、安心・安

ニセコ に住む人々 #05 Yさん - オトナの秘密基地で産声をあげた、1人のイラストレーター

"この記事は「ニセコ に住む人々」シリーズの第5回目です。 これまでの記事はこちらからどうぞ↓ #01 プロ・スノーボーダー Eさん - 幸せの在り方は人それぞれ #02 不動産会社 Tさん - 陳腐な同情なんていらなかった #03  "おとなりさん" - りんごケーキ2切れを6人で食べる #04 整骨院院長 Dさん - 何歳になっても、挑戦し続ける  Yさんとは、「ニセコ に住む人々」#03回で紹介した"おとなりさん"から連れて行ってもらったバーで出会った。 Bar

サステナブルな暮らし in ニセコ - ごみが固形燃料に!

私が住んでいるここ、北海道・ニセコ の羊蹄山麓のエリアでは、2015年3月から燃やせるゴミを固形燃料に変える取り組みを行っている。 燃やせるゴミを、燃やさずに固形燃料にすることで、二酸化炭素の排出を大きく削減しているのだそう。 さらに、生ゴミまでをも分別し、堆肥化している。生ゴミ専用のゴミ袋は、分解される特殊な素材でできているからすごい。水に溶けやすいため、住み始めのころは扱いに手こずったが、だんだんと慣れてきた。 ごみの分別はラクなことではないが、ゴミは「分ければ資源

「月が綺麗ですね。」月に狂わされた夏目漱石

この間2月27日(土)の満月、いわゆる「スノームーン」は見られただろうか? 全国各地で広く観測ができたという記事を読んだが、こちら、北海道のニセコ でも、まぶしいくらいの明るい月が見られた。 いつも、シャイで、もはや存在が「無い」に等しい羊蹄山も、先日は雲ひとつない夜空に、満月に照らされて、それのシルエットが丸出しになっていた。 しかし、あの夜の羊蹄山は、いつもとは様子が異なっていた。 漆黒で巨大なものがズン......!と目の前に迫りくるような感じで、それでいて異様な

ニセコ に住む人々 #04 整骨院院長 Dさん - 何歳になっても、挑戦し続ける

この記事は「ニセコ に住む人々」シリーズの第4回目です。 これまでの記事はこちらからどうぞ↓ #01 プロ・スノーボーダー Eさん - 幸せの在り方は人それぞれ #02 不動産会社 Tさん - 陳腐な同情なんていらなかった #03  "おとなりさん" - りんごケーキ2切れを6人で食べる ——とうとう、やってしまった。—— 2月のはじめ、スノーボード中に、左膝を痛めてしまった。パウダースノーのぼこぼこ斜面をうまくさばけなくて、捻ったような感覚。なんとか山の麓まで降りること

極寒地のファッション事情 - 皆とおそろいのSORELブーツ -

厳しい冬、道産子の足元をあたためてくれるのが「SOREL」というブランドが展開する「カリブー」シリーズのブーツだ。1962年、カナダの極寒の地で誕生したらしく、やはり防寒性はニジュウマルだ◎ ちなみに、パートナーのマイコーさんも10年以上履いているが、今も問題なく履けている。かなり丈夫らしい。 ここ北海道の豪雪地帯・ニセコ に着いた日に、私もSORELデビューした。スポーツ用品店でこれが売っていたので(というか、ほぼこれしか売っていなかったので)これでいいやーと軽い気持ちで

ニセコ に住む人々 #03 "おとなりさん" - りんごケーキ2切れを6人で食べる

この記事は「ニセコ に住む人々」シリーズの第3回目です。 これまでの記事はこちらからどうぞ↓ #01 プロ・スノーボーダー Eさん - 幸せの在り方は人それぞれ #02 不動産会社 Tさん - 陳腐な同情なんていらなかった "おとなりさん"我が家の隣には、オーストラリア出身のだんなさまとイギリス出身のおくさま、ちびっこ2人からなるファミリーが住んでいる。彼らは、ニセコ に住み始めてから10年にもなるそうだ。もうすっかりこの地に根付いている。 ある日15時頃スノーボードか