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夏の文庫フェア2024からおすすめの本を選んでみた〜角川文庫・集英社文庫・新潮文庫〜

今年も夏の文庫フェアの季節がやってきました!これが始まると夏が来たな~という気分になります。ということで、角川文庫の「カドイカさんとひらけば夏休みフェア」、集英社文庫の「ナツイチ2024」、新潮文庫の「新潮文庫の100冊」から、それぞれ5冊ずつおすすめ本を紹介してきたいと思います!

カドイカさんとひらけば夏休みフェア~角川文庫~

「スイッチを押すとき」 山田悠介

押すと心臓が止まるスイッチを持たされた4人の少年少女の葛藤と生死を描いた号泣必至の物語です。

山田悠介さんの本は読みやすいので10代の子や普段はあまり本を読まないという人にもおすすめ。角川文庫の本ではありませんが、デスゲーム展開が好きなら「ドアD」(https://amzn.to/3VQaALS)もイチオシです。

「神様の裏の顔」 藤崎翔

誰からも人格者として好かれていた教師のお葬式で、誰も知らなかった彼の本当の姿が見えてくるというミステリです。どんでん返しが好きな人におすすめです。

「消えない月」 畑野智美

ストーカーを題材にしたイヤミス作品。怖すぎてもはやホラーです。加害者と被害者の両方の視点から状況が描かれていることで、絶対に相いれない両者の見え方が浮き彫りにされています。

「星やどりの声」 朝井リョウ

父を失い、母と7人で暮らしている6人兄弟を主人公にした物語です。兄弟それぞれの苦悩や成長を通していろんなことを考えてしまいました。朝井リョウさんの著作は「新潮文庫の100冊」にも選ばれている「正欲」(https://amzn.to/3xIzB3O)もおすすめです。

「夜市」 恒川光太郎

何でも買えるという夜市に迷い込んでしまった一組の男女。しかし、男性の方は夜市を訪れたのが初めてではありませんでした。過去を思い出していくうちに夜市での恐ろしい経験が蘇ってきて…という展開にゾクゾクするホラー小説です。

フェアでは「100分で楽しめる名作小説」という大活字シリーズのものがラインナップされていますが、個人的には通常の文庫本に同時収録されている「風の古道」もすごく好きなので、「夜市」が気に入った人は通常版(https://amzn.to/4cNYaex)も読んでみてほしいです。

ナツイチ2024~集英社文庫~

「桜のような僕の恋人」 宇山佳佑

カメラマンの卵と美容師の切ない恋を描いた恋愛小説です。思わぬ展開の連続に胸が締め付けられること間違いなし。タオル片手に読んでください。

「オーダーメイド殺人クラブ」 辻村深月

死に興味がある女子中学生と、殺人に興味がある男子中学生が、殺人計画を通して特別な関係を築いていく青春小説です。中学生ならではの鬱屈とした感情が痛いほど迫ってくる物語で、狭い世界での人間関係に悩んだことがある人なら共感してしまう部分があると思います。

「アナログ」 ビートたけし

毎週同じ曜日の同じ時間に喫茶店で待ち合わせをしてデートするというアナログなお付き合いが素敵な恋愛小説です。この情報社会であえて連絡先を交換しないというところにエモさを感じました。でもそれが切ない展開を引き起こすんですよ…。

映画(https://amzn.to/3VQlAsV)も素敵なので映画好きの人は映画から観るのもいいかもしれません。

「蛇にピアス」 金原ひとみ

価値観に衝撃を与えられた小説を10冊選べと言われたら必ず入れたい1冊です。身体的にも精神的にも痛みを感じる作品ですが、不思議とまた読みたくなるんですよね。

「事故物件、いかがですか?東京ロンダリング」 原田ひ香

事故物件に1ヵ月だけ住むという架空の仕事を題材にしたお仕事小説です。不動産オーナーのためにあると思われがちなロンダリングですが、実は事故物件に住む側の方が救われていくストーリーに胸が熱くなりました。ちなみにこれは2巻なので、ぜひ前作の「東京ロンダリング」(https://amzn.to/3xIBgGA)から読んでください。

新潮文庫の100冊~新潮文庫~

「この世にたやすい仕事はない」 津村記久子

世の中にはそんな仕事があるの!?と驚いてしまうようなマニアックな仕事がたくさん出てくるお仕事小説です。どれもこれもおもしろくて、興味深い気持ちでいっぱいになりました。読んだ人ならわかると思うんですが、私は袋入りのおせんべいを食べる度にこの本のことを思い出してしまうんですよ。

「許されようとは思いません」 芹沢央

ゾクッとするどんでん返しミステリを集めた短編集です。ざわざわする読み味を楽しみたいならこれ一択!短編なので読みやすいのも魅力です。

「世界でいちばん透きとおった物語」 杉井光

今まで経験したことがない読書体験ができること間違いなしの作品です。まさかそんなところから殴られるとは思わなかった!という感覚のどんでん返しが待っています。

「燃えよ剣」 司馬遼太郎

私が司馬遼太郎作品にハマったきっかけの本で、私の中の新選組像は「燃えよ剣」が土台になっている気がします。土方歳三の生きざまに痺れる1冊。映画(https://amzn.to/3xOi8Xu)もすごくいいので、和装で刀を振り回す岡田准一さんが好きならぜひ観てみてください。沖田総司に山田涼介さんを抜擢したのもすばらしい…。

「深夜特急」 沢木耕太郎

インドのデリーからイギリスのロンドンまでバスだけで行ってみようというのがテーマの旅行記仕立ての小説です。行き当たりばったりの貧乏旅行っぷりがおもしろいので、ぜひ全6巻一気読みしてください。

最後に

毎年楽しみにしている夏の文庫本フェアですが、今年は新潮文庫のラインナップがとてもいいなと思いました。紹介しきれなかった本の中にもおもしろいものがたくさんあるので、この夏はぜひ本屋さんへ!私も夏を一緒に乗り切る本を選びに行くぞ~~~!

今回のフェア対象の本の中にはAudibleで聞ける作品もたくさんあります。現在3ヶ月無料キャンペーン中!⇩

また、夏の文庫フェアにラインナップされている本はKindle Unlimitedの対象になっているものも多いので、電子書籍派の人はKindleで読むものいいかもしれません。こちらも3ヶ月無料キャンペーン中!⇩

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