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佐久・望月―式部からの発信~鳴き続ける蟋蟀こおろぎでいたい

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『夢三夜』『銀河鉄道の夢』の著者である、農民作家・飯島勝彦さんのブログ記事をまとめています
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#原発

⑤「寛解」の地球 ムダづかいしてはいられない~佐久・望月―式部からの発信~鳴き続ける蟋蟀でいたい(農民作家・飯島勝彦)

 「おかげさまにて『寛解』に至り、以後在宅での治療になりました」 医療機関に勤めたことのある友人から、入院見舞いの返礼が届いた。「全快」の退院ではない表現が珍しく「広辞苑」を引いてみた。  「寛解(かんかい)」は、くつろぐことのほかに「病気そのものは完全には治癒していないが、症状が一時的あるいは永続的に軽減又は消失すること」とあった。「大辞林」には白血病や精神病などが具体的に加えてある。友人に問うと、定期的に透析を受けるが、ふだんは服薬と食事療法を守れば暮らしに支障はないとい

②元日の能登半島大地震――「国民の安全を守る」とは? 佐久・望月―式部からの発信~鳴き続ける蟋蟀(こおろぎ)でいたい(農民作家・飯島勝彦)

元日の能登半島大地震――「国民の安全を守る」とは?  元日から大変なことが起きてしまった。  新年の初日を家族で祝う夕餉前の団らんを、突如震度7の大地震が襲った。  能登半島では群発地震が続いていて、この2年間も毎年震度6前後が起きてはいたのだが、これほどの激震に遭ったのは初めてだという。  長野県東部にあるわが家(県地図の諏訪湖から軽井沢に直線を引いた中間点)でも、居間に掛けた鏡が左右に大きく揺れ、炬燵にしがみつく時間が20~30秒間続いた。東日本大震災では庭へ飛び出したが