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危機感の危機

お疲れ様です。総務部総務課マモたろうです。

皆さんは、「部下の危機感が足りない」「上層部の危機感が足りない」と思いますでしょうか?
私は、よく思っています…

今回は、「危機感」という言葉が、本当の「危機」のシグナルというお話です。

危機感について

危機感とは、いったいなんでしょうか?
「危機」を辞書から引用します。

危機
悪い結果をもたらすかもしれない、危険で不安な時。あぶない状態。

精選版 日本国語大辞典

「悪い結果をもたらすかもしれない」ということは、危機とは「ある情報」が必要となります。「その情報を当事者がどう解釈するか」この認識のズレが「危機感が足りない」につながっているようすです。
ここには、2つのズレがあります。

①情報のズレ
経営層⇔管理職⇔現場で、情報は本当に共有していますでしょうか?
経営層がもっている情報、管理職がもっている情報、現場がもっている情報はそれぞれ違うほうが多いです。もっている情報が違うと、そもそも認識のズレがあって当然です。
つまり、危機感が足りないと感じる、または言い出したら「情報共有が機能していない」というシグナルが発生しています。情報共有が機能不全を起こしているということは「信頼」が崩壊しているかもしれません。

②解釈のズレ
経営層⇔管理職⇔現場の情報共有がうまくいっているなら、「危機感が足りない」は、解釈がズレています。このズレは、経験や知識のズレです。経験や知識は、そもそも違いますので、丁寧なすり合わせが必要になります。このズレが発生している場合は、対話不足人材育成不足のシグナルが発生しています。
あなたが「危機感が足りない」と思っているメンバーは「人間関係が悪い職場だ」「人材育成をしない職場」だと、あなたより危機感を感じ、転職サイトを見ているかもしれません。

おわりに

危機感は、経営層⇔管理職⇔現場の双方向で足りないと感じることがあります。「危機感が足りない」という言葉がでると、危機感が足りないのではなく、何かの機能不全が起こっている可能性があり、本当の危機かもしれません。
また、「危機感が足りない」はショットアウトの言葉ですので、ストレスをため、対話もなくなります。これは、悪循環の入口です。これは、まさに危機です。

「危機感が足りない」のシグナルをうまく活用して、「ヒト」の問題から、情報共有、対話、人材育成などの、「コト」の課題へと見方を変えてみるのはいかがでしょうか。

お読みいただき、ありがとうございました。


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