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お前も(楽して)伊能忠敬にならないか?

前回Googleマップから3Dデータを取り出しマイクラ内にデータを取り込む、という作業で大学を再現する計画がありましたが、実はもう一つ別のアプローチから梨大を再現する計画が進んでいました。
テーマは「現代社会に適応した伊能忠敬」です。


まず前回と同じくGoogleマップを使っていきます。

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Googleマップでは右クリックすると「距離を測定」という項目があるので、今回はこちらを使います。

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地図上の任意の2点を選択すると2点間の距離が測定できるため、これを用いて敷地の大きさを測定していきます。

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これをすべての辺でやっていきます!
この結果をマイクラ内に1m=1ブロックで土台を作成していきます。

ただしこの方法ではx軸、y軸方向の距離は分かりますがz軸方向の距離(建物の高さ、地形)は分かりません。
そこで、今回はさらに2つの方法を用いてこれらを測定していきます。
まず建物の高さは、前回登場したGoogleマップの3Dデータから引用します。各建物の高さを落とし込み、建物ごとに距離測定で測った大きさに高さを追加し、仮の建物の概形として白いブロックで直方体を作成していきます。

次に標高ですが、こちらは国土地理院の電子国土Webを使用していきます。

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地理院地図には標高のデータがあり、左下に標高が表示されます。
これを用いてもいいのですが、今回は連続的なデータが欲しかったため、右上のツールから断面図という機能を使用します。
例えば梨大周辺の武田通りの断面図を作成するとこのような感じになりました。

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またこの機能を使うことで、キャンパス内の標高差を断面図として表示することが可能です。キャンパス内が2段になっており、また敷地外とも1段ずつ段差があることが分かります。

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(ちなみにこの標高データは1cm単位で表示されるのですがどのような計測方法なのでしょうか…??)

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こうしてできた甲府西キャンパスの様子がこちらになります。実は少しだけ作成していた部分もあったので一部地面が張り替えられていますが、土台はすべて石を敷き詰めています。

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Googleマップの航空写真と見比べて答え合わせ(?)をしてみると、かなりの再現度になったのではないでしょうか。キャンパスの各建物の大きさもすべてGoogleマップの距離測定機能を使用し、誤差はキャンパス全体で数mに収まっています。
ちなみに豆知識ですが、最後にGoogleマップで梨大の航空写真が撮られたのは大村智記念学術館の完成より前なため、この段階のキャンパスにも存在していません。ここだけは実地測量が行われました……江戸時代から進化していませんね。
完成したキャンパスからは概形の様子は面影もありませんが、基礎工事の大切さがわかる回でした。

今回使ったもの:
・Googleマップ(https://www.google.com/maps
・地理院地図(https://maps.gsi.go.jp

担当:chibetana(教育学部3年)

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