やりたいこと全部やる八重山一人旅〜4日目①満天の星空、朝のニシ浜、さらば波照間島!
ナサニエルですm(_ _)m
2022年5月、沖縄県の八重山諸島に一人旅に出かけました。
人生で3度目の一人旅、その中でどんなことがあったのか。
旅の備忘録を書き残すことにします。
それでは7日間の4日目、どうぞ♪(´ω`)
飛び起きる、深夜2時半の奇跡
それは深夜の2時半頃でした。
寝る前まで土砂降りの雨が部屋の窓に打ち付け、バチバチという音しか響いていなかったのに、気がつけばゲコゲコ♪とカエルの大合唱が。
辺りの様子がなにか違う、そう感じ、しかし眠気もあるので、すぐには部屋から出ずに、部屋のカーテンを開けてガラス窓の内側から外の世界を覗き込んだのです。
すると、息を呑む光景が広がっていました。
星です…!
暗い部屋から覗く窓の外に見える上空、全てに星が見えます!
相変わらずカエルの大合唱、いえ大絶叫は絶えませんでしたが、僕はもう寝たときの格好そのままに、慌ててスーツケースの中にしまい込んだカメラや三脚をガタガタと引っ張り出し、必要最低限の飲み物などをとりあえずカバンに放り込んで外に出ました。
雨を降らせる雨雲どころか、雲もなく、月もありません。
ただただ星空と、カエルの声のみがある世界に放り込まれた感覚でした。
ちなみに、この旅に出るまで知らなかったのですが、
月にも『日の出』『日の入り』のように『月の出』『月の入り』が存在するそうです。
二日前の夜は21時台で、半月が上空のほとんど真上で激しく地上を照らしていましたが、
今はどうでしょう、深夜の2時半『月の入り』時間です。
つまり月明かりがどこにもない。
漆黒の世界に、遠くで星だけが瞬くのみ。
真っ暗すぎ…!月のない闇夜
とりあえず前回と同じさとうきび畑の路肩まで歩きました。
真っ暗すぎて、これは懐中電灯がないと歩けませんでした。
懐中電灯、持ってきて本当に正解でした。
そして、道もちゃんと覚えていたから辿り着けましたが、知らずに歩いていたら完全に迷ったでしょう。
あのときの星空は、今日のための予行演習だったのかもしれません。
とりあえず昨日のポイントに到着、ひとまずシャッターを切ると…
もう…全然、レベルが違う。
笑ってしまうほどに。
いえ、この前も1万くらいの星が見えていたと思います。
しかし今夜は、億単位、兆単位。
それが僕の15年前に購入したカメラでは全てを写しきれないのが悔しいところですが、肉眼では口をアングリと開けてしばらく立ち尽くしてしまうほど。
よく『星に手が届きそう』とか『星が降ってくる』とか表現しますけど、これまで生きてきてそういう空を見たことがなかった自分は『はいはい、誇張してるのね』とか思ってましたが、訂正してお詫びいたします。
断じて誇張ではありません!
もう少し集落の明かりから離れて、ほとんど光が見えない場所でシャッターを切ってみると、
『ほら……(笑)』
誰に言ってるのか、自分しかいないのに。
もう星の数がとんでもなさ過ぎて、本当にビックリすると笑ってしまうんですね人って。
あとから宿のマスターに聞いたんですけど、
こうなる空の前、ずっと土砂降りで、深夜になっても雨が降り続いたんですよね。
それが結果的に、空気中の細かいチリを全部洗い流してくれて、星が綺麗に見える要因だったのではないかと言われました。
たしかにこれほどまで輝く星星を肉眼で見られたのです、納得の理由だと思いました。
持ってきてよかった!懐中電灯で撮影
さて、ここで懐中電灯の出番です。
スイッチを入れて地面に寝かせると、さとうきび畑や道が若干照らされ、星だけでなく一つの景観として楽しめるのではないかと思い、
三脚の脚が青いネットに写ってしまったのはご愛嬌。
赤い縦線はおそらく人工衛星です。
シャッタースピードが30秒間なので、その間にゆっくりと地球の周りを進みつつ、断続的に赤い照明がついたり消えたりしているのをカメラが捉えたのでしょう。
自分自身も懐中電灯で照らして、星と一緒に写真を撮りたくなりました。
地面がグニャッと丸くなっているのは魚眼レンズというものを使用しているからです。
それだけ一枚の画像に広い範囲のたくさんの空の星を写していることになるのです。
人生で一度だって、天の川と一緒にカメラに写れる日が来るだなんて想像もしていなかったです。
ちなみに、こんなタイミングでお伝えすることではないかもしれませんが、野生のハブなどは大丈夫なのか?について、
事前にはこな旅館へ宿泊の電話予約をしたときに確認したのですが、電話先の奥さんによれば
『波照間島にはハブがいないから、安心して星空を見られます』
とお墨付きを頂いていたため、何も恐れずにのんびり星を眺めることができました。
時間が経つほど地球の自転によって星の位置が変わっていきます。
天の川も初めは下の方でしたが、段々と空の真上に移動を始めました。
そして、奇跡の時間はついに終わりを迎えます。
日の出です。
星空→朝日へとバトンタッチ
少しだけ雲も出始めたでしょうか。
徐々に星の光が消えていき、太陽の明かりが広がる時間帯へと、辺りの様子が一瞬にして切り替わりました。
もう懐中電灯がなくても歩けます。
明るくなると同時に、雲がまた分厚く張り出されてきました。
宿の朝食8時まで、まだ時間があります。
このままニシ浜へ向かいました。
キラキラ!朝日照るニシ浜
朝の浜辺も気持ちがいいものです。
この頃になると、空には再び雲が。
きれいな海を写せるチャンスにはなかなか巡り会えずの今回の波照間。
いえいえ星が見られただけでも奇跡!
くどいようですがなんたって、梅雨入りしてますから。
朝日と海を心ゆくまで堪能し、朝食の時間も近づいてきたので宿に向かいます。
最後まで気遣いの素晴らしいマスター
部屋に帰って、カメラなど機材を片付けシャワーで汗を流し、着替えてこの島最後の朝食へ。
マスターに『星見れました!天の川も!』と報告したら、『そりゃ良かった〜お兄さん!』と。
結局最後まで朝食の献立について聞けませんでしたけど、とにかくここの宿の朝食は、そんじょそこらの家庭料理の枠を有に超えていますので、宿泊をお考えの方、期待していいですよ!
朝食を頂きながら、窓の外にオレンジ色の長い足で、決して飛ぼうとしない、歩いてばかりの鳥が見えました。
西表島には『ヤンバルクイナ』という希少な鳥が保護されていると、そして飛ばない鳥だと聞いたことがあるので、この鳥はもしかしてヤンバルクイナか?と思ってすぐ調べましたが、こちらは腹が白い『シロハラクイナ』という鳥だと分かりました。
二足歩行で餌を探す様子がとても可愛かったです。
朝食の後、マスターが車で港まで送ってくれました。
『フェリーが出るまで20分くらいあるから、お土産でも見て待ってるといいよ〜』
距離感が本当に絶妙なマスターで、僕のようにあまり人との会話を得意としないタイプには丁度よいです。
あ、決して寡黙というわけではないです。
質問したことにはちゃんと答えてくれますし、そのあたりは人に合わせているんだと思います。
港について、荷物を降ろしたら、
『はいはい〜、じゃ、どうもありがとねー』
と言い残し、すぐ車で宿に戻っていってしまいました。
後腐れなし、湿っぽくなったりせずサバサバと、理想的な別れ方です。
無事に出港、いざ石垣島へ!
島内の商店でもたくさんのお土産を買いましたが、港のターミナル内でも最後のお土産を買いました。
出港の時間が近づき、高速船へ。
皆さん酔いやすいからでしょうか、それとも景色を楽しみにしているのでしょうか?
窓側の席はすでに人でいっぱいでしたが、唯一空いていた一番うしろの楕円形の窓の席に座ることができました。
この窓、ちょうど額縁のように外の景色が見えて、僕はすごく気に入りました。
最後に心の中で波照間島にお別れを告げて、だんだん遠ざかる港を見えなくなるまでずっも眺めていました。
またいつか戻って、波照間島で過ごしたい。
行きと同様、船は大きく揺れましたが、やはり乗り物酔いはせず、むしろ揺れが気持ちよくて気がついたら眠りについていました。
そういえば、2時半からずっと起きていたんですよね、眠くもなるわけです。
さて、一路、石垣島へ。
今日はまだまだ、始まったばかりです!
(次へつづく↓)
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