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やりたいこと全部やる八重山一人旅〜3日目②コート盛、製糖工場、海亀とシュノーケリング、かき氷、ニシ浜!

ナサニエルですm(_ _)m
2022年5月、沖縄県の八重山諸島に一人旅に出かけました。
人生で3度目の一人旅、その中でどんなことがあったのか。
旅の備忘録を書き残すことにします。

それでは7日間の3日目、どうぞ♪(´ω`)


見守り台、コート盛

集落の郵便局で切手を買い、宿まで再び電動自転車を走らせていると、こんな石の看板と、石を積み上げて上まで登れるようになっている見晴らし台のようなものがありました。

説明書きの石板

こちらはコート盛と言って、島の見張り台のようなものだそうです。
海上の船に異常な状態が起こったら、この台の上に火をつけて、集落の住民に知らせる。
見張り番のお立ち台といったところでしょうか。
今は木が隣に立っていますが、もともとこの木が育っていなければ周囲を360度見渡せたでしょうし、そもそも集落があるのは島の中心部で地面が海沿いより高い位置にありますので、ここに立てば島の外周特に海は見渡せるかもしれませんね。
コート盛には今は誰でも登って良いようです。

階段で上まで登れる
コート盛からの景色

島の経済を支える、製糖工場

最後に、島の経済のメインを支えていると言ってもいい、製糖工場です。
煙突らしきものには
『さとうきびは島の活力源』
と掲げられています。
他の島の黒糖も食べ比べて、僕はやはり波照間島の黒糖が一番好きです。

立派な工場
ここにさとうきびが運ばれてくる


明日のことは明日きいて〜、さて今日は

さて、島内を一通り巡ったところで、まだまだ雨は止みません。
一旦宿に帰り、着替えを済ませて、とある場所に電話を掛けてみました。
昨日、『明日のことは明日聞いて〜』と言われた、シュノーケリングの『レンタルショップ・クマノミ』さんです。

シュノーケリングやスキューバダイビングなど海に潜って行うアクティビティは、雨の影響をそこまで受けません。
つまりどんなに雨が降っていても、その気になれば、やってやれないことはない。
それがシュノーケリングです。

プルルル……『はい。』
『もしもし、クマノミさんですか』『はい』
『そちらは今日、営業していますか?』
『今日やる気なーい』
『あはは…(^_^;)やる気ないですか〜…』
『雨だからさ、すみませんねー』

ああ…僕もそういう生き方してみたい…(笑)
昨日はギター弾きながら『明日のことは明日聞いて〜』と返してくれた店主、今日は今日で『やる気なーい』。
そんな生き方がとてつもなく羨ましくなりました。
人生って、本来そのくらい適当でも生きていけるんだよな〜なんて、すごく生き方のコアな部分を学んだような気がしました。

とはいえ、レンタル機材がなくても、僕には数日後のダイビングのために自宅から持ってきたシュノーケルと水中マスク、海水パンツ、ラッシュガードがあります。
フィン(足ヒレ)はないけど、頑丈めにできている大きめなサンダルがあるので、しっかり履いて足を蹴れば泳ぎの足しにはなるはず。
海に向かうことにしました。

ダイビング用品がここで役に立つ

シュノーケリング…ウミガメと泳ぐニシ浜

波照間島で唯一遊泳が許可されているニシ浜まで宿から自転車で5分。
立地に感謝して、さっそく海の中へ。
雨天でも海の中は問題なく透き通っていて、すぐに魚を見つけることができました。
カクレクマノミの住処もすぐでした。

そして砂浜から50mほど沖まで泳いだところで、餌を探して辺りを泳ぐ一匹のウミガメに出会いました。
大きさは7~80cmくらいでしょうか。
前回の八重山諸島の旅行でスキューバダイビングをやったとき、海底の岩場で眠っている2mほどのウミガメを10匹くらいゴロゴロ見たのですが(岩かと思ったらカメだった〜みたいな)、それに比べると今回のウミガメは実に可愛らしいサイズ感、ぬいぐるみのモデルになりそうな大きさでした。

海の中で撮影できる器材を持っていないので、あくまで文に書くだけになってしまうのですが、30〜40分ほどウミガメと一緒に泳ぎました。
一緒に泳いだと言ってもあちらは『なんかさっきからでっかいのが側にいるな』くらいにしか思ってない気もしますが。
とにかく人に慣れているのか、逃げたり避けたり全くしないので、僕も刺激しないように近くを漂っていた感じです。
自分が海面を泳ぐ真下をカメも同じ方向に泳ぐなんてこともあって、若干シンクロナイズドスイミングをしている気分でした。
海底の岩についた海藻をムシャムシャ食べては、水面まで浮かび上がって、海から顔を少し出すの繰り返し。
カメって、人と同様に呼吸が必要な生き物でしたっけ?
空を見上げるように一瞬だけ顔を水中からチャプンと出して、少しするとまた海底の海藻の方に戻っていく様子が可愛らしくて、おそらく20回くらいずっとその様子を見ていたと思います。
野生のウミガメに普通に会えただけで十分満足できたので、大豪雨のシュノーケリングはトータル一時間半で終わりにしました。

雨天閉店ギリギリ、みんぴかで杏仁豆腐

宿できちんとシャワーを浴びて着替え、まだまだ豪雨が続いていましたが、宿の近所なので昨日に引き続き『みんぴか』さんへ。

雨天休業ですが、やっていました。

こちらのお店は屋外の営業で、いくつかの屋根下の席以外はパラソルが立っているだけの席がほとんどという理由で雨天は休業するようなのですが、僕が行ったときはまだやっていました。
とはいえ休業ギリギリの入店だったようで、僕が席について食べ始まった頃には店の前にチェーンが張られ『CLOSE』の看板が風雨に揺れていました。

シュノーケルと雨の影響で体が冷えていたので、温かいお茶が飲める『杏仁豆腐セット』にしました。
冷たいさんぴん茶か、温かいさんぴん茶を選べるので、迷わず温かい方。

杏仁豆腐と温かいさんぴん茶

この杏仁豆腐、上に黒糖がブリュレされていて、パリパリとした食感と黒糖の深みが、優しい杏仁豆腐の風味と混じり合って、ほっこりするお味でした。
そこに温かいさんぴん茶、身も心も暖かく。
更に杏仁豆腐には『追い黒蜜』までついていて、最後の最後まで深い黒糖の香りを堪能できる一品でした。

明日、波照間島を去るので、この場所でかき氷を食べられるのはこの機会がラスト。
そう思ったら、足が注文カウンターに向かっていました。
暖かくなった体に再びキリッと涼を。
シークァーサーかき氷で締めます。

強めの酸味、シークァーサー。

たっぷりかかったシークァーサーのシロップが、脳の奥までガツンと引き締めてくれそうな、キリリとした爽快な酸味のかき氷でした。

雲間から僅かな光が…ニシ浜を散歩

雨は土砂降りから、降ったり止んだりに変わりました。
波照間島の日没を見られる最後のチャンス、
見られればですが、とりあえずニシ浜に向かってみました。
すると、分厚い雲からのぞき穴程度の小さな晴れ間が。
そこから海と浜辺に柔らかい光の線をもたらしていました。
昨日の夕日も見事でしたが、このように雲間からこぼれる光の幻想的な感じもまた、波照間島ならではの光景だなと思い、小雨も降る中でしたが少しだけ浜辺を散歩してから宿に帰りました。

どんな天気でも画になる波照間島

パン、カップ麺、アイス、最後の晩餐

島での最後の夕食は、
昨日集落の商店で買った菓子パン、
波照間島に来る前に石垣島のファミリーマートで買ってきたカップヌードル(シーフード)、
そして、美味しかったので最後にリピート、
『星降る島の黒糖アイス』
これでフィニッシュしました。

商店のパンたち
カップヌードル

この島に来てから一度もテレビを付けていなかったなと思い、なんとなくテレビをつけると、池上彰氏が司会を務める番組が流れていました。
『沖縄返還50周年』がテーマのようでした。
本当にたまたまなんですけど、僕が八重山諸島から自宅に帰る5月15日が、まさに沖縄が日本に返還された日付なんですよね。
タイムリーな話題だなと思いつつぼんやり見ていると、ひな壇の芸能人が僕の知る限り初見の方ばかりで、本州で放送される分と沖縄で放送される分ではスタジオを別撮りで収録してるのかな?なんて思いました。
沖縄で放送される方には、より沖縄の住人に身近な存在の方がひな壇に座っていたりするんでしょうか?
番組の作り方って興味深いです。

窓の外は今日一番の打ち付ける土砂降り。
当然星を見に行けるような感じではありません。
今日は一日雨続きでした。
それでも自転車で爆走して島内を色々回れたりシュノーケリングもできたり、逆に太陽が出て高気温だったらここまでの行動範囲で動けなかったかもしれないので、涼しいくらいのこの天候でかえってよかったかもしれません。

明日は波照間島から石垣島へ渡ります。
波照間島最後の夜、雨音を聞きながら、深い眠りに落ちました。


(次へつづく↓)


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