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精神保健福祉士を目指すあなたへ~国家試験の思い出~

社会福祉士・精神保健福祉士国家試験、近づいてきましたね。2月の予定とのこと。まさに今が追い込みの時期でしょうか。
自分も当時はこの時期に追い込みをかけていたのだと思います。
当時は学校も追い込みモードで、基本的には自己学習の時間でした。冬休み期間も学校に行って、先生の作ってくれた問題集を解いて、クラスメイトと確認し合って、問題出し合って。先生がふらっと来てくれて解説してくれたり、お菓子をおごってくれたり。
苦しかったけれど、青春だったな、と思います。

私はそれまで、いわゆる「試験勉強」というものから離れてきた人生でした。
中学は公立へ。高校は推薦入試で面接のみ。大学は指定校推薦でこれも面接のみ。専門学校へ入学する時はたしかSPIを受けたけど、それほど重視されなかったと思う(点数は知らない)。
そして大学までテスト勉強は基本的に一夜漬け。授業中は真面目に受けていたので、授業中に身に着けたものだけでテストを受けてきました。
さすがにそんな私も、「国家試験」と言われている試験に臨むにあたっては、勉強しないという選択肢はなく。しかもそこで受からないと内定も取り消しだろうし、また1年間自力で勉強になるしで、「絶対この1回で受からねば」と鼻息荒くしておりました。

いやしかし、経験のないものにどう取り組んだらいいのか。勉強の仕方がそもそもわからない。たしか最初は、あの英語の単語帳?みたいなペラペラめくる道具を作るところから始めたと思います。
福祉の専門用語の意味や、著名な人とその実績、精神疾患の症状などのキーワードの紐づけのようなイメージ。最初の取っ掛かりとしてはよかったかも。でも、それだけでやっていけるほど国家試験は甘くないです。
そのやり方で基本的な知識をひとまず叩き込み、その後はひたすら過去問とその解説とのにらめっこ。どこで間違えたかも重要ですが、この解説からさらに別の問題が出されることもあって、解説の内容で重要そうなところはとにかく付箋に書き出してワークブックの関連ページに貼り付けまくりました。
このワークブック、結構おすすめです。みんな中央法規を買っていたなぁ。

暇さえあればそれをめくっては繰り返しよみ、新しい模試を受ければその解説から付箋を作って貼り付け・・・と。恐らく効率は悪いのでしょうが、勉強の方法のわからない自分にとってはそんな方法しかなく。
結局、人のやり方を聞いても、どこにツボがあるかわからないのです。自分の中でかみ合った感覚がないと、無為に時間を過ごしているようで。

特にこの時期になると、知識と知識が紐づいて、でも一方でその知識の曖昧さも自覚できるようになってくるから、模試の点数がスランプになることもありました。
勝手に問題を複雑に考えてる、みたいな。「おっ、これは1だな。いや、待てよ。これひっかけでは?こんなシンプルなわけないのでは?2も怪しい!いや、3と4は似ているからこのふたつで迷わせようとする問題では!?んんんんん?」みたいな。
問題文から答えを導くよりも、回答の文章の方に引っ張られて知識を出力できない状態へ。
あるところから自信がないまま回答を終えて、正答率爆上がり、みたいな根拠のない成功が積みあがって余計不安にもなりました。
これ一番怖かったんだよ。正直本番もこの状態でした。

しかしまあ、理解度7~8割もあれば恐らく消去法なりで突破できるような感覚は持った気がします。模試を受ければ文章を読むコツがわかってきて、回答速度も上がるし。
とにかく数をこなして、その数を学びに変えるしかないと割り切って、自分は効率度外視でひたすら不安をかき消すように教科書とワークシート、解説を読み漁りましたね。
結果合格したのだからそれでいいと言えますが。

先生から言われたのは「苦手科目を作らないこと」です。総合点数がよくても科目0点だと終わりですからね。1点でもいいから正解しよう!
得意科目作るより大事、と言われた思い出。
ちなみに私は『社会保障』、『地域福祉の理論と方法』、『現代社会と福祉』が苦手でした。心理学は勉強せずとも毎回8割は取れていたかも。
得意・不得意丸出しじゃねえか。

重要なのは自分の身に着けてきた知識を信じることです。回答の選択肢から、出題者の意図を探ってはいけない。
そして落ち着いて望むこと。誤りを探すのか、正解を探すのか、1つ選ぶのか、2つの組み合わせを選ぶのか。問題の「以下から“正しいもの”を答えよ」の“正しい”に〇をつけてケアレスミスを防いでいました。
自己採点は間違いなくできるようにしておこうね。本番の自己採点は命を削るけど、マジでやっとかないと辛い時間が延びる。私は汗をかきながら自己採点をひとりでしました。自己採点で合格ライン超えたから、一安心だったぜ。

本番は緊張します。努力してきた証拠です。試験の前後で泣いているクラスメイトも数名いました。
試験直後は自分もどうしたらいいやら。解放感もなく、「絶対社会保障0点だ!」と嘆いていました。

あと少し、頑張ってください。そこを乗り越えれば、一生使える資格が手に入ります。
あくまで資格。それがあれば何かができるようになるわけではないし、本当に支援する資格が手に入るわけではありません。
しかし資格の有無で配属が決まる可能性の高い職種でもあります。特に相談事業に行きたい人は、取っていないと法人も配属するうま味が薄く、スキルや素質があっても配属しにくくなってしまいます。

頑張ろう。合格して、一緒に美味しいお酒を飲みましょう。

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