ギター合奏団の曲をどうやって練習していくか?【週末音楽倶楽部】
どうも♪ ライフスタイル探究家のMANAです!
今日は本家本元、「週末音楽倶楽部♪」
クラシックギターの合奏団に入団して1年ちょっと。
合奏団で、定期演奏会に向けて曲を練習していくわけだけど、
本番に向けてどうやって曲をマスターしていくのか?という悩ましい問題がある。
今日はこの問題について、書いてみたい。
合奏団の曲練習、独特の難しさ
入団してみて思ったのは、独奏とはちがう、合奏の独特の難しさがあることだ。
多分これ、入団してみんな最初に戸惑うことじゃないかな?
パート譜は、意外に弾くのが難しい
譜面をもらったときは、ほとんどが単音ばかりでたまに伴奏がある程度。独奏曲楽譜に比べたら圧倒的に「おたまじゃくし」の数が少ないように見える。
また、曲の長さ自体も2-4ページくらいのものなので、ちょっと練習したらできそうに見える。
ところがやってみると意外にこれが難しい。
仮にできたとしても、自分のパートの音が、曲全体のどういう意味や位置づけの音なのかが、一人で練習していてもわからない。
合奏だけに、「合わせる」のが難しい
ここからがさらに難しいところ。
なんとかパート譜を追いかけて、なんとなくは弾けるだろうくらいの準備をして、団の練習に臨むと、ここで愕然とすることになる。
当たり前だけど合わせるとなると、指揮者の指揮に合わせて弾くことになる。
独奏は、間違えたら自分の間やテンポで再開できるけど、合奏はそうはいかない。
(本当は独奏も、間違えても止まらず最初のテンポや間でやり続ける必要があるけど、合奏では全く自分の間やテンポは通用しない)
合奏は、自分が間違えようが、現在地を見失おうが曲はどんどん先に進んでしまう。
指揮者の指揮、他のパートの音、自分のパートの音、自分の指板、それぞれにまんべんなく注意を払いながら演奏を進めなければならない。
自分が間違えても、次の音へ次の音へと、演奏を続けていかなければいけない。
そして、早々に退団してしまう
こうした難しさに思い悩み、早々に辞めていかれた方が何名も存在する。
入団前の見学に来られはするが、譜面もらって愕然とする人
個人練習はやってみるものの、団の練習で愕然とする人
団の練習には参加するものの、定期演奏会に出るのははばかられると辞退する人
など。
僕が所属する団にも、僕が入団してから何名辞められたかな?思い出すと寂しいし、残念な気がする。
では、どうやって練習していくのがいいのか?
そう。僕もこの一年、これに悩み続けてきた。
あまりに弾けないので、退団を考えたことも何度もある。
練習を続けていくなか、指揮者さんのお話や、先輩団員さんのお話、ピアニストの妻からのアドバイスを聞いたりして、僕が現時点で一番いいのかな?と思うやり方は次のようなやり方だ。
ポイントは、「ゆっくりなら合わせられる」という状態を早い段階で作ることではないか?と思っている。
自分のパート譜の運指(ポジション)を決める
これはまあ、独奏も一緒だと思う。
自分のパート譜を一通り弾いてみて、どこのポジションで弾くか、運指をどうしたら効率がいいのか?を決める。
この段階では、だいたい弾けそうなポジション、運指が決まったらいいと思う。
逆にいうと、いい音が出るポジション、強弱などはまだ決まらなくていいと思う。
テンポを落とせるだけ落として、最後まで通せる状態にする
次に、ここがとても重要だと思うが、とにかく遅いテンポでいいので、最後まで通せる状態を作る。
合奏なら、合奏曲の全パートの演奏音が入っているmp3とか、音源をもらえると思う。もしも、入団している団でそういうものがもらえなかったら、もらえるように相談するのがいいと思う。
ここでポイントになるのが、自分が弾けるテンポまでテンポをしっかり落とすこと。
例えば、テンポ120の曲で、なんとなくいきなり120は無理だから、110とか100くらいならできるかな?と思って、それくらいで練習したら全然弾けなかったというパターン。
これやると、「全然弾けないじゃないか?」と思って挫折してしまう。すると練習ができなくなる。
最初は別に60とか50でもよくて、とにかくどのテンポなら自分が他のパートと合わせられるか、止まらずに最後まで演奏できるかが大事だと思う。
逆にこれができれば、あとはテンポを上げていくだけなので。
団の全体練習でテンポを上げつつ、強弱やポジションを決めていく
最初の段階では、団の全体練習では、個人練習のときよりもテンポが速いことが多いと思うので、テンポが速いとどこでつまるのかを確認する。
加えて、指揮者から強弱に関する指示や変更があるとおもうので、それを演奏に反映する。
そして、個人練習では全体練習でできなかったところを重点的に練習しながらさらにテンポを上げていく。
ある程度弾けて来たら、どうやったらいい音になるのかを考える余裕が出てくると思うで、運指やポジションもそれに合わせて修正していく。
ここもポイントで、最初に決めた運指やポジションを死守する必要もないと思う。
演奏についていける余裕が出てきたときに、いい音を出すために最適な運指やポジションに、どんどん変えていったらいい。
弾けないところは先輩団員さんの音に任せ、甘える
無責任なようにも感じるけど、これも結構重要だと思う。
どうしても弾けないところもある。だけど、合奏はパートのメンバ全員で成立すればそれでいい。弾けないところは先輩団員さんのがんばりに甘えてもいいと思う。
もちろん、一人ひとりが自分のパートを弾ききる責任を果たさなければ、指揮者さんが求める音圧を出すことができないわけだけど、それに固執しすぎると自分が苦しくなって練習がつらくなる。
よく最初のうちは先輩団員さんから、
「最初は弾けるところだけ弾いとけばいいんだよ。みんなが助けれくれるから」
という優しいお言葉をかけていただける。
僕も最初は甘えてばかりで申し訳ないし、弾けない自分がもどかしいしでずいぶんと傷心した。
でも、本当に弾けないわけだから甘えるしかなくて、甘えるだけ甘えながら少しずつ練習していくと、貢献や協力できるところが少しずつ増えて、だんだん楽しくなっていった。
まとめ
なので、合奏団に入団しようかどうしようか、入団してからついていけそうになくて挫折しそうになっている方がいたら、
テンポを落とせるだけ落として通せる状態を作る
少しずつテンポを上げつつ強弱やポジションを決める
弾けないところは先輩団員さんに甘える
という感じで、練習を進めてもらえたらと思う。
また、「もっとこんないいやり方があるよ」という方がいらっしゃったら教えてもらえるとありがたいです。
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