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● 成瀬源三の俳句【令和三年秋の句】

皆さんこんにちは。俳人・成瀬源三です。令和三年秋も俳句を通して多くの人の優しさに触れることができました。私にとってまさに得難い経験でした。

令和三年秋に詠んだ句をまとめたので、発表します(全12句)。興味のある方は読んでくださると嬉しいです。


芒原鵺を見し子を魁に

城跡の木切れや琴の音は月へ

二十六世期に鵙を残すまじ

秋日和小さな角はきみに似て

翳りゆく花野や耳打ちの間合ひ

アオザイの影伸びゆきて花野へと

面影を追へどもどこまでも花野

蓑虫の蓑に一本金色の

蓑虫や山の端鮮やぎて疼き

蓑虫の静かに愛を綴りをり

蓑虫の声はと家裁調査官

グラウンド・ゼロの石塊流れ星

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