● 成瀬源三の俳句【令和四年冬の句】
皆さん、こんにちは。俳人・成瀬源三です。
令和四年冬に詠んだ句をまとめたので、発表します(全15句)。興味のある方は読んでくださると嬉しいです。
ゆみちゃんの国の小春はこんなにも
葬列や小春はこんなにも静か
水玉の産着伸びゆく小春かな
孤児院に小春の「春」をありったけ
新宿の900メートルの聖樹
三つ首の竜の咆哮氷面鏡
寒弾きや父の遺影のしかめ面
羊皮紙の手紙ふわふわ冬空へ
大木の死を凍鶴に伝へけり
雪しんしん追伸由里の熱はもう
ねんねこの縫い目に隠れ照れてゐる
水仙の蕊萎びゆく漁村の灯
水仙の丘をリチャード・ギア闊歩
山眠る千枝は厠へ行ったきり
眠る山明認方法に亡き名
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