成瀬源三の俳句【令和三年夏】
● 成瀬源三の俳句【令和三年夏】
1. 俳句ポスト 入選句
【蛇】中級コース並選
蛇去るを待つ軽トラの去るを待つ
【睡蓮】中級コース並選
睡蓮や児相の窓の開く頃
【浴衣】中級コース並選
土門拳ならば浴衣の子は真中
2. 俳句ポスト 提出句
【蛇】
蛇の死を悼む涙と誰が知らん
蛇もまた入会権を持つ仲間
【睡蓮】
睡蓮や赤の絵の具の香の仄か
睡蓮の葉に寝転んでゐるうちに
【浴衣】
暗き世を浴衣の我はゆくわはは
3.月路地の会 発表句
【令和三年夏の会】
長梅雨に朽ちゆくきみの星の花
エイハブを追ひしはらから浮いてこい
炎天や皆怪訝げにひらがなを
(全11句)
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