見出し画像

ゴヤとデマ

【現代社会の挿絵】企画展示

はじめに

云わずと知れたスペイン絵画の巨匠フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス*1と現代社会に突如として出現した稀代の愚者デマ太郎*2との関係は、ほぼありません。両者は全くの無関係と断言してもいいと思います。ですから表題も作品も、単なる私の思いつきであります。
ここに展示した数点のコラージュ画像は、2023年の2月から4月にかけて私がツイッターへ投稿した作品たちです。特に深遠で意識の高いコンセプトなどはありません。単にゴヤの筆致を真似てみたいという安易な動機と、デマ太郎を茶化してやろうというふざけた悪戯心との産物といっても過言ではありません。
単純な思いつきなだけに、特に深く考えず、気楽に楽しんでいただければ幸いです。ヒマを持て余した現代社会の神々たちの、ヒマつぶしの一助になればと思っております。

*1 Francisco José de Goya y Lucientes, 1746年3月30日 - 1828年4月16日
*2 河野太郎, 現代日本の政治家,1963年(昭和38年)1月10日 -

フランシスコ・ゴヤの肖像画 ヴィセンテ・ロペス・イ・ポルターニャ(1826)

ちなみに、冒頭の画像はフランシスコ・ゴヤの肖像画を【黒い絵画】風にアレンジしたものです。
ですので、デマ太郎の要素は入っておりません。

魔女の安息日

まったくもって、デマ太郎のヤロウは…
乳幼児にまでもmRNAワクチンの接種を推奨するだなんて、どういう神経してるんだ。
まぁつまりは、こういうサバト*3のように正気じゃないって事だな…

*3 サバト (Sabbath、Sabbat) 魔女あるいは悪魔崇拝の集会

魔女の安息日(Aquelarre)1797-98
魔女の安息日(Aquelarre)1797-98 拡大

妖術(呪文 魔法 魔女たち)

そもそもデマ太郎ごとき三下が、こんな大掛かりなデマを一人で操れるはずがないではないか。コイツがいっぱしにサバトを主催できるようになったのも、誰かの手引と召喚があってこそで、大きな力と多くのデマをどこからか授かったからだろう。
おそらくデマ太郎は、魔術師(黄色い服の老婆)を媒介にして黒衣の四大上級魔女を召喚し、そこから妖術 呪文(デマ)を授かったはずだ。

召喚された黒衣の四大上級魔女とは、左から順に以下の通りだ。
NIAID…アメリカ国立アレルギー感染症研究所(アンソニー・ファウチ博士)
WHO…世界保健機関(テドロス事務局長)
WEF…世界経済フォーラム(クラウス・シュワブ会長)
B&MGF…ビル&メリンダ・ゲイツ財団(ビル・ゲイツ代表)

妖術(呪文 魔法 魔女たち)El Conjuro o Las Brujas ( La conjuration / Les Sorcières ) 1797-98
妖術(呪文 魔法 魔女たち)El Conjuro o Las Brujas ( La conjuration / Les Sorcières ) 1797-98 拡大

【黒い絵画】食事をする二人の老人

なになに、デマ太郎くん、今日はお友達と仲良くお食事会ですか、スープみたいだけど、何を食べてるのかなぁ?ちょいと拝見しますね…
(*´ω`*)チラッ ぎゃぁ~~っ!
おいおい、そんなの食べてたら、もともとヘンテコだった頭と眉毛だけじゃなくて、それ以外も全部ヘンテコになっちゃうよぉ…やめなよ。
昆虫食をぐいぐい推してくるデマ太郎は本当に迷惑な存在だ。日本人のタンパク源はもっと他にあるはずだし(魚だって食べてるし)、そもそも国が補助金を出して進めなければいけない事業は他にいくらでもあるはずだ。

【黒い絵画】食事をする二人の老人 (Dos viejos comiendo sopa)1819-1823
【黒い絵画】食事をする二人の老人(Dos viejos comiendo sopa)1819-1823 拡大

【黒い絵画】自慰する男を嘲る二人の女

おい!デマ太郎、オマエは、なぜ自分が日本中で疎まれてるのかわかるか?
到底思いつかないだろうから、教えてやるよ。それはなぁ、オマエのやることなすこと、全てが独りよがりで、変に荒ぶって終いには勝手に一人で悦に入ってるからさ。そう、ようするにオマエのやってる政治とやらは、不毛な自慰行為でしかないんだわ。
しかも、自分の意にそぐわない者を、そして、あろうことかワクチン被害者までも、ツイッターでブロックするという暴挙にまで至った。そんなありさまでは、オマエを嘲笑している国民の表情など見えるはずもないわな。

【黒い絵】自慰する男を嘲る二人の女(Dos mujeres riéndose de un hombre)1820-1823
【黒い絵】自慰する男を嘲る二人の女(Dos mujeres riéndose de un hombre)1820-1823 拡大

おわりに

子供の頃に読んでもらった絵本、ねずみの物語【ぐりとぐら】また、愛知県人なら当然知っているだろう野球チームとサッカーチーム【ドラとグラ】そんな語呂合わせから連想されたかのような【ゴヤとデマ】は、疑うことなく私のテキトーな思いつきでした。
ところが、現代日本の風刺としてデマ太郎のコラージュ画像を描いているうちに、自分でも不思議なのですが、かつてゴヤが生きていた時代背景(スペイン独立戦争/ナポレオンとの戦争/1808-1814 )と、今現在、私たちが生きている時代背景(コロナ禍/新型ウィルスやmRNAワクチンといった新らしい形態の戦争/2019-2023 )が、意外にもどこかで通底しているように感じたのも事実です。
つまり、私がかなりテキトーな思いつきで偶然にも関連付けた過去(19世紀初頭のスペイン)と現在(21世紀初頭の現代日本)、この二つの時代背景には、形態は違えども戦争がもたらす動乱や社会不安あるいは国民の苦しみや悲しみといった共通項があったのではないかということです。
そして、時代背景が作品や表現へ大きく影響を与えているとするならば、同時に作品や表現にも共通項が見出されるのではないかと考えています。こう考えると私のテキトーな思いつきも、まんざらいい加減なものではなかったのかも知れません。
いずれにしろ、これもまた、壮大な思いつきではあるのですが…

2023年5月 なるるえる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?