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庁舎整備と市民負担

4/21〜27日で臨時議会が開かれ、市役所の庁舎増築棟設計に関して“修正可決”されました。
僕は市の執行部から出された原案に賛成したものの、議会としては議員から出された修正案に多数の賛成が集まりました。
“第二次京丹後市学校適正配置計画”に続き、僕の見解は少数意見だったわけで、力不足を反省するとともに、少数意見であれ議会でその意思を示すことに意義はあるという風にも振り返っています。

僕なりに捉えた論点をお伝えいたします。

①庁舎整備はどの程度必要か

まず、市役所の福祉事務所や建設部がある網野庁舎別館の老朽化は改善が急務です。
修正案はそれだけをすべきというものでした。
一方で、京丹後市はこれまでの議論の積み重ねとして「現在網野や丹後庁舎にある部局を峰山・大宮に集約化する」という方針を持っています。
そのため、庁舎整備事業として増築棟を建設するとともに、網野のらぽーと内にある商工観光部、丹後庁舎にある上下水道部も集約していこうというのが原案です。
僕はいずれ集約化するのであれば、合併特例債(庁舎整備を本来の3割の市の負担で実施できる財源)を使うことが、市民負担を減らすことになると考え、原案に賛成すべきとしました。

②新しく建てる増築棟にはどんな機能が必要か

僕はエネルギー効率を高める建物構造であるゼロエネルギービルディング(ZEB)の考え方など、初期に費用がかかっても長期的にエネルギーコストや地球環境への負荷が小さくなるものはいま費用がかかっても実施すべきと考えました。
また、ユニバーサルデザインとして全ての市民が市役所にアクセスできる環境整備は必須であり、その部分も設計段階から反映させるべきと主張しました。
具体的にはトイレや授乳室、段差や視認性などの点を想定して述べました。
また、庁舎整備はこれからの未来の行政のあり方をよくするためのものであるべきで、20年30年後も現役である今の若手職員の視点を大切に盛り込むことを今の理事者のリーダーシップとして求めました。

結果的には修正案に賛同する議員が多数であり、僕の主張はやぶれた訳ですが、見解は違えどどの議員もそれぞれの立場から真剣に考えた結果だと受け止めています。
議会という場で意思を示すことの大変さと大切さを学んでいます。
いろんなご意見をいただき、参考にいたしました。

自分が市議会にいることの存在意義を自問するなかで、未熟ながらも自分の見解を表明しています。
たくさんの方に多様な意見をいただくことが何よりの力になります。
今後ともよろしくお願いします。
※今日のお昼休みに珍しく議場に誰もいなかったので、写真を撮りました。


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