アプリのリリースノートの個性をうまくカテゴリ分けしてみたい
少し前に話題になっていたリリースノートの個性について興味がでてきたため、手始めにいろんなサービスのリリースノート(アップデート情報文)を眺めてみることにしました。
※なお、今回はすべてiPhone調べ
ある程度の数を見ていると、おのずとカテゴリ分けがしたくなります。
いろんな軸でパターン分けできそうではあったので悩みましたが、自分としては、はじめに文体などより明確な雑談の有無で大別するのがうまくカテゴライズできそうに思いました。
以下、ざっくり2+3の【5パターン】に分けてみたものです。
それぞれのパターンで期待できる効果など深い部分については、これから個人的に深堀りしていく予定なので、ここでは軽くしか触れてません。
★ がっつり雑談ありの2パターン ★
1)雑談あり - 中の人が名乗るタイプ
名乗るパターンにも2タイプありました。
・「アル」では担当が社長に固定(たまに例外あり)
・「Yahoo!ニュース」だと持ち回り制
このパターンでは、何も言わなければユーザーから忘れられがちな「アプリを作っている人」を意識してもらうことができます。
2)雑談あり - 立場を明かさないタイプ
TimeTreeは冒頭雑談型、Smoozは編集後記型です。
どちらもプライベート感のある話題を持ち出していますが、1のタイプとは違うのは謎の「中の人」感があることでしょうか。
内容が個人的すぎる場合はサービスの人格っぽさはなくなりますが、執筆者を明確にしていないので「サービス開発者の代表」のような立場に見えます。共感が得られれば、運営に親近感を持ってもらえそうです。
★ アップデート内容にフォーカスする3パターン ★
3)雑談なし - 事実のみタイプ
余計なことは書かず、アップデートの内容のみ。大半のアプリはこうですし、簡潔さは素早く情報を伝える意味で大事なので、きちんと説明できているならばこれが悪いということはありません。
ただ、なぜかこのタイプには常に同じ定型文が並んでいることも多いです。リリースノートにこだわらない方針であれば、深く作文しないのは当然かもしれないです。
4)雑談なし - 全体の雰囲気を少し味付けタイプ
本質的な内容は3とさほど変わらないのですが、ユーザー層に合わせて少しテンションを変えてみたり、一言付け加えるなどの工夫が見られます。
こういった少しの工夫だけでも、アプリが提供したい体験の雰囲気がユーザーに伝わるのかもしれません。
5)雑談なし - アップデート内容にストーリーを持たせるタイプ
一見、文章量的が多いので雑談タイプと混ざりそうですが、実はアップデートに関係することだけから話を広げているパターンがこちら。
ひとつひとつの改善内容にストーリーや開発側の想いが加えられることで、サービスとの距離感がぐっと縮む気がします。
一方でボリューミーなのが気になるところで、ユーザーに読ませるにはそれなりの力量が必要な気がします。(もしくは、読んでくれるユーザーを楽しませることに的を絞っているのかも…?)
★ ★ ★
まとめると以下になります。
★ がっつり雑談ありの2パターン ★
1)雑談あり - 中の人が名乗るパターン
- 担当者固定タイプ/ 持ち回り制タイプ
2)雑談あり - 立場を明かさないパターン
★ アップデート内容にフォーカスする3パターン ★
3)雑談なし - 事実のみパターン
4)雑談なし - 全体の雰囲気を少し味付けパターン
5)雑談なし - 機能ひとつひとつに込めた想いパターン
他の分け方も考えましたが、個人的にはこの分類を考えておくと、自サービスの形式に導入するときにまず検討しやすいのではないかと思いました。
まとめているときに「運用のしやすさ」「属人化しやすさ」についても考えながらやっていたのですが、ドツボにハマりそうだったので、、今回はいったんこのへんで。