「俺八分」を超えて 『うしろめたさの人類学』
切断にまみれた時代に生きている。あらゆるものを閉じた世界に生きている。それではなにも変わらないと思う。
『うしろめたさの人類学』
(松村圭一郎、ミシマ社、2017)
自分たちがその手綱を握っていることを意識しながら、一人ひとりの越境行為によって、そこにあらたな意味を付与し、別の可能性を開いていく。それが重要だと思う(p188)
「俺八分」村八分という言葉がある。「村の規範や秩序を乱す者を排斥・絶交する制裁行為」という意味だが、これに似たような行為をSNSなどインターネッ