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知ること。共に生きるということ。

子はたからプロジェクトを始めてまもない時、日本に生まれて育ってきて、僕が知らない世界がたくさんありました。僕ができることはそこで関わった人、出会った人たちとで何かずっとできないかなぁと模索していました。今回一つ取り組みとして形になりましたので、シェアしたいと思います。

児童養護施設との出会い

数年前に名古屋市内にある児童養護施設「慈友(じゆう)学園」に出会いました。きっかけは学習支援という形で子どもたち、それから施設で働く職員の皆様にお世話になりました。

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▷そもそも児童養護施設ってなに?

児童養護施設は児童福祉法に定められた児童福祉施設の一つです。 児童養護施設には予期できない災害や事故、親の離婚や病気、また不適切な養育を受けているなどさまざまな事情により、家族による養育が困難な2歳からおおむね18歳の子どもたちが家庭に替わる子どもたちの家で協調性や思いやりの心を育みながら、生活しています。
(引用:目黒若葉寮 https://www.megurowakabaryo.com/about/socialcare/)

社会的養護ってなに?

社会にはさまざまな理由により、保護者がいなかったり、保護者の適切な養育を受けられない子どもたちがいます。社会的養護はその子どもたちを社会全体で育て、支援する仕組みです。またその子どもの家族も支援していきます。 日本には約45,000人の子どもたちがその対象になっています。(平成29年度時点)
(引用:目黒若葉寮  https://www.megurowakabaryo.com/about/socialcare/)

日本には社会的養護を受けながら育っている子どもたちが約45,000人います。児童養護施設では「措置」という制度によって運営されています。 子どもたちの命や育ちを最優先させるために、子ども自身や保護者の意向ではなく、自治体の判断によって入所を決めます。189ダイヤルなど通告があり、児童相談所や警察から家庭へ赴いてもおおよそ95%が家庭に復帰します。指導や支援が継続的に必要な場合は継続されます。本来入所したほうがいいケースでも施設が満所で家庭復帰してしまうというケースもあります。

新たな取り組みとして

以前から子はたからプロジェクトを応援してくださっていて今回、慈友学園さんの子どもたちが生活する場に、絵を飾っていただきました。50点ほどある中から子どもたちが話し合って選んだそうです。(複製画)

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「生活の場として、子どもたちがすこしでもホッとするような、落ち着くような雰囲気になれば」という園長先生の言葉が印象的でした。写真を撮りに行った際に子どもたちが数人いて「絵描いてくれた人だ!」と喜んでくれました。(なんどかお絵かきを一緒にさせてもらったことを覚えてくれていたよう)

▽「僕らが選んだんだよ!」と子どもたちが教えてくれました。


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幼児さんのお部屋にはクマの親子

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クマの子どもとかたつむり

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お部屋も本当に施設かな?というくらい個別の部屋もリビングもあって、お家のようです。数名グループで生活をされています。

知ってもらうこと、理解することで世界が変わる


「児童養護施設に絵を飾った話」っと言われればたったそれだけのことかもしれません。これをきっかけに発信したり、この記事を読んでくださったりすることで結果的に子どもたちへの理解にもつながると信じています。

僕、それから子はたからプロジェクトとして、そこにはいろんな背景、状況、物語があって、そのなかで暮らす子どもたちと共に生きていきたいと思います。「絵と共にそこにいる。」ということを。願いを込めて絵を描きました。それが目に見えない形で彼らの安心や安らぎに貢献できたらと願っています。

「今度、鬼滅の刃のやつ描いてね!」という約束も近々果たしたいなと思います。


サポートを糧にもっと面白く楽しくなるような創作や活動に変えていきます!(子育て支援・児童虐待予防、子どもに関わる分野での活動資金やえほんなど創作活動に当てていきます。)